2016年09月23日発行 1445号

【9・11テントひろば5周年集会 脱原発テントは消し去れない】

 経産省前の脱原発テント設置からまる5年経った9月11日、「脱原発9・11怒りのフェスティバル」が開かれ、夕方から歌やかんしょ踊りでにぎやかなテント撤去抗議行動を繰り広げた。

 テントは8月21日未明に撤去されたが、撤去後も連日市民がひろばに集まり、この日で1828日を迎える。夜の経産省前集会でテントひろば代表の淵上太郎さんは力強く決意を述べた。「テントの1つや2つ失ってもへこたれない。脱原発テントは、この世から消し去ることはできない。テントは見知らぬ人十数名で立ち上げたように、初めから脱原発のあらゆる人びとのもの。事故がなかったかのように、被害者の声を聞かず、避難者を切り捨て、再稼働を進めるのは断じて許されない」

 「原発いらない福島の女たち」は貸切バスで駆けつけた。告訴団団長の武藤類子さんは「2011年、111人の女たちとここに来たのがみなさんとの出会いの始まりだった。寒い日も暑い日も、原発反対発信の基地になってくださったことに感謝」とあいさつ。黒田節子さんは「テントは自由で、どこにでも建てられる。チェルノブイリ法に学び、避難者の権利の実現、子どもたちを被曝から守ろう」。

 原発立地地域からは、「今日もゲート前で50人が座り込んだ。あきらめることは、命とふるさと、誇りと尊厳を失うことにつながる」(愛媛・伊方原発)「川内(せんだい)でもテントを作った。市長選では保守系候補者だが、県知事と歩調を合わせる、原発に頼らない町づくりなど政策協定を結んで勝利のために奮闘している」(鹿児島・川内原発)。沖縄からも、平和運動センター事務局長・大城悟さんが参加してエールを送った。

 最後に参加者全員で人間の鎖を作り、経産省を包囲した。

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