2016年10月28日発行 1450号

【高江・辺野古現地で工事を止めよう 沖縄連帯ツアーに参加を】

 沖縄・東村高江のヘリパッド建設強行と機動隊の暴力的弾圧は憲法停止の戒厳令状態だ。ZENKOは毎月の連帯ツアーを呼びかけ、次回11月は11〜13日。10月の行動参加者の報告を紹介する。

知恵、パワーに感動 もっともっと人が要る

 N1ゲート内側の森の中にあるN1裏のテントを訪ねた。7月22日N1ゲート前テントが不当に破壊されてすぐ建てられたという。宿泊、キッチン機能も備えた大きい立派なもので人びとの知恵、パワーに感動した。常駐されている方からお話を聞いた。

 オスプレイパッド建設予定地N1にはすでに砂利が運び込まれ、予定地H、Gでは森林伐採が強行されようとしている。4千種を超える生物が生息する宝の森を破壊する。小さな生き物たちが逃げていくそうだ。20人位がそこで「木を切るな!」と声を上げ阻止行動を続けている。防衛庁職員、機動隊が出てきて衝突する。非暴力の抵抗だが防衛庁職員はわざところんで「痛い」と公務執行妨害をでっち上げようとしたりすることもあるとか。卑劣きわまりない。政権側は「12月中に完成させる」というあせりの中でじりじり弾圧を強めようとしている。テント前座り込みを中心で続ける80代のおばあにも名護警察から呼び出しが掛けられているという。

 一人が逮捕拘留中で夕方名護署の前で抗議行動を続けた。N1ゲート前の座り込み、森の中、建設予定地H、Gでの阻止行動、これらを結んで多様な戦術を駆使して闘いは続けられる。多くの人が要る。この事実をできるだけ多くの人びとに知らせ運動を広げることがますます重要になっている。

(大阪・枚方市 井上由美)

まさに戒厳令下 あきらめない連帯を

 10月の連帯ツアーに参加し、8日は東村高江のN1ゲートに向かいました。ちょうど夜が明ける午前6時頃に到着。すでにゲート前座り込み行動を指揮する山城博治さんの姿がありました。「練馬」ナンバーや「なにわ」ナンバーの機動隊車両が県道の片側一車線を塞いでいます。

 7時頃から集会が始まります。沖縄県警の4〜5人が、整然と座込み集会をしている私たちに近づき、ビデオカメラで撮影し監視します。山城さんをはじめとする集会スタッフが抗議し、押し返していました。また、防衛局職員への「暴行」容疑で、繰り返し任意出頭要請をするなど、嫌がらせをしています。

 高江は今まさに戒厳令下にあると実感しました。集会や表現の自由を奪い取ろうとする安倍自民党改憲草案の内容そのものです。国家権力を総動員し、人びとに恐怖を与えることであきらめさせようとしています。

 しかし、高江ヘリパッド建設反対、辺野古新基地反対の闘いは、「勝つ方法は、あきらめないこと」(辺野古テント村)を明確に掲げています。あきらめない沖縄の闘いと連帯して闘いましょう。

(ZENKO滋賀 岩崎晴彦)

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