2016年11月18日発行 1453号

【みる…よむ…サナテレビ(418)2016年11月5日配信 イラク平和テレビ局in Japan/ 沖縄・高江 オスプレイパッド建設にNO!】

 2016年9月18〜20日、イラク平和テレビ局in Japanスタッフは、ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)が毎月取り組む沖縄連帯ツアーに参加した。今回の配信映像は、沖縄東村高江N1ゲート前でオスプレイパッド建設工事にともに抗議しながら撮影したものだ。

 映像は、現地の抗議行動と機動隊の弾圧を映し出す。オスプレイパッド建設に反対する市民は「工事をやめろ」と必死に訴える。これに対し、機動隊は力ずくで市民を排除する。椅子に座って抗議を続ける市民を屈強な機動隊員たちが椅子ごと次々に運び去っていく。その横を機動隊に守られた大型トラックが土砂や資材を工事現場に搬入する。

 機動隊は直接暴力行為を働く。ある場面では、数人の機動隊員が市民を取り押さえる時に腕で首を絞めている。まわりの市民が「首を絞めている」「何するんですか!」と抗議しても、彼らは暴行をやめない。

 実戦訓練基地の建設。それ反対する市民をまさに暴力を使って弾圧し排除する。安倍政権の本性がむきだしとなる。憲法改悪、非常事態条項の先取りがこの高江で行われている。

 もう一つ注目していただきたいのは、蛮行を繰り返す機動隊が全国から送り込まれている事実だ。今回の映像で、市民を弾圧する若い機動隊員は関西弁を使っている。機動隊の車両には「品川」「なにわ」「北九州」のナンバープレートがついていた。東京や大阪、福岡など全国から派遣された機動隊であることが確認できる。

 10月18日、大阪から高江に動員された機動隊員が、基地建設に反対する市民に対して「土人」「シナ人」という差別発言を投げつけた。しかもこの言動を、松井大阪府知事が公然と擁護した。そして安倍政権はなお工事強行のための弾圧をやめようとしない。

 現場に駆けつけた沖縄の市民も、機動隊を送り込んでいることに各地で反対することを訴える。現地の声に応えよう。沖縄の高江ヘリパッド工事、辺野古新基地建設に反対し、ZENKOが呼びかける「沖縄・改憲阻止緊急署名」を広げるためにも、映像を活用していただきたい。憲法改悪を阻止し、安倍内閣を倒す闘いへ怒りを共有しよう。

(イラク平和テレビ局in Japan代表・森文洋)

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