2017年03月17日 1469号

【2月ZENKO沖縄参加団より】

沖縄戦は終わっていない 基地・戦争はなくさねば

 私は全交2月沖縄参加団と共に、24日山城博治さんの即時釈放を求める那覇地裁前集会と国際通りデモ、25日辺野古新基地建設反対スタンディング、高江ヘリパッドN1表・裏、26日伊江島わびあいの里を訪問し、現地で共に闘い交流をしてきました。

 今回の訪問を通して一番感じたのは、沖縄現地の人たちの「沖縄戦は終わっていない、基地・戦争は無くさねばならない」という強い思いです。それは、平日の午後にもかかわらず山城さん釈放集会に老若男女2000人が駆けつける、辺野古には連日10人以上が朝6時から工事を遅らせ阻止するためスタンディングをする、といったことに示されています。伊江島のわびあいの里では沖縄戦での土地取り上げ・基地建設以来の闘いの資料が大切に保存され、案内の謝花さんは高齢にもかかわらず1時間も熱く「沖縄には戦後はない。1日も早くこの戦争状態を終わらせたい」「本土の皆さんに勇気づけられている」と語られていました。

 また、新基地建設の現場では、県民の総意で新しい闘いの展望が切り開かれている報告が聞けました。わが東京でも、ヤンバルクイナ帽子や三線、写真パネルなどで街頭宣伝を行い、署名・自治体決議など運動を広げていきたい。

(東京・北部 島六三)

生きる道理を主張 地元で闘う教訓と指針得る

 2月の沖縄行動に参加して、今後の活動に役立てられる教訓と指針が得られたように思います。

 その一つは、伊江島での闘いが沖縄の原点であることを知った点で、最初は野党の支援もないままに農民・市民が起ち上がり、果敢に米軍と闘った。ほとんど素手での闘いだったけれど、法律よりも人としての生きる道理を大切にし、道理=人間の権利を主張しての闘いでした。

 二つ目は、資本制社会の諸矛盾に対する闘いでは綿密な調査が重要だという点で、沖縄の人達はそれぞれの分野で緻密な調査と研究を行い、それが現場の闘いを確実に支えている。辺野古や高江でも、沖縄防衛局の杜撰(ずさん)さを確かな資料に基づいて批判していて、ここでも道理を尽くす闘いになっている。つまり、激情に流されるのではなく、実に理性的な闘いを組み立てている。これが沖縄の闘いの強さの秘密だと認識させていただき、私の地域でも教訓と指針にしたいと強く思いました。

 また、座り込み行動の合間には交歓会が持たれていて、この余裕が各地から集結する人びとと沖縄県民を堅く結び付けている。だから、着実にアベ政権を追い詰めることができるのだと。

 沖縄との連帯、それは私たちの地元でアベ政権にノーを突き付ける闘いでなければならず、その闘いとして2年後の統一地方選で勝利する決意です。

(大阪・寝屋川市 小林一圓)

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