2017年04月07日 1472号

【ZENKO/3月沖縄参加団】

 3月18日、沖縄・高江で山城博治さん保釈の報を聞いたZENKO参加団。参加者に報告を寄せてもらった。

非暴力抵抗の歴史と心

 行かなければとずっと思っていた辺野古、高江に行って来た。キャンプ・シュワブゲート前で早朝からの座り込みに合流。約140名となり工事はできない。けれど、昼過ぎに人数が減ったとたんにごぼう抜きが始まったようだ。

 高江のN1表で話を聞き、N1裏ではパソコンの前で中継を見ながら、山城博治さんの保釈を待った。

 次の日、戦後米軍に銃剣とブルドーザーで土地を強制接収され、復帰後も日本政府に強制使用される伊江島で、非暴力で抵抗した阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)さんについての話を聞いた。不屈館で『米軍が最も恐れた男―あなたはカメジローを知っていますか?』を観た。米軍のでっち上げた人民党事件で投獄された瀬長亀次郎さんが大歓声に包まれて出獄する場面は、前夜の博治さん保釈の様子とぴったり重なった。

 戦後から今まで、ずっと続く米軍、日本政府による基地のための土地の収奪。平和な自然豊かな土地を子孫に残そう、戦争は二度とさせないと、非暴力で抵抗し続ける沖縄の人びとの心と歴史を知った。

 案内してくださったZENKO沖縄の2人の思いのこもった3日間の報告を友達に送り、少しでもわかってもらいたいと考えている。

     (大阪市・恵子)

絶対諦めない神髄

 高江も辺野古も、今どうなっているんやろう。焦る思いに駆られて参加したZENKOの沖縄連帯参加団。

 2日目、辺野古ゲート前座り込みに早朝から参加。山城博治さんがかつて「この場は全国から集う仲間の学びの場」と語っていたが、本当にあらゆる地域の運動がこの広場で結び広がることを肌で感じ、元気が湧いてくる。

 国会議員、名護市やうるま市などの地方議員の発言。特に、稲嶺名護市政になり補助金削減という政府の姑息な策動にも、市財政を健全化させている着実な実績が報告された。本土からも、滋賀県の自衛隊饗庭野(あいばの)演習場への抗議運動や和歌山、関東など、次から次へとリレートーク。

 また、身体ほぐしの体操を、と地元の男性自作の「アベヤメロ。トランプ捨てろ。翁長ガンバレ。スエコ(うるま市長選予定候補)勝利」体操はみんなの笑いもとりつつ身体もほぐれ、ウチナーンチュの底抜けの明るさ、絶対諦めない想いの神髄に触れた気がした。皆で腕を組み、『座りこめ ここへ』を歌い、エネルギーの湧いた集会だった。

 高江で聞いた博治さん釈放のビッグニュース。忘れられない沖縄訪問となった。

(ZENKO大阪・田中秋子)

 
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