2017年04月21日 1474号

【郡山市で福島沖縄まつり/幅広い協力 両県の絆発信】

 福島県では3回目となるミュージカル『ガマ人間あらわる』7月公演の準備が進む郡山市で3月26日、「第1回福島沖縄まつり」が行われた。主催した「沖縄 福島をつなぐ実行委員会ふくしま(OFC)」の塚原広さんに報告を寄せてもらった。

じゃんがらとエイサー

 2017年3月26日、郡山市のJR郡山駅前広場において、お祭りを開催しました。

 約400年前に、現在の福島県いわき市出身の僧侶袋中上人(たいちゅうしょうにん)が沖縄へ渡り、じゃんがら念仏踊りを伝え歩いたことによりエイサーが生まれ、400年を経て今のエイサーになったと言われております。この祭りは、それを知ってもらう目的で企画をしたものです。

 福島と沖縄の祭りを県民に知ってもらうことで、沖縄の人たちが福島の人たちを受け入れ、東日本大震災後の両県の絆が強い理由を県民に感じてもらいたいと念じたお祭りでもありました。

 東日本大震災から6年が経過した今年の3月11日には、いわき市において、亡くなった人びとの供養祭として「じゃんがら」と「エイサー」が行われました。同じ「じゃんがら」と「エイサー」による祭りでも、郡山では、未来に希望を持って向かっていく県民に元気になってもらおう、そして県民の元気さが沖縄へ届くようにと企画しました。

 そのため「じゃんがら」と「エイサー」だけでなく、ラジオ福島のパーソナリティーをされ、「人形の東月」のコマーシャルでおなじみの普天間かおりさんによるトークと歌、分校の小学生によるエイサー、さらに東京等でも公演している創作演舞グループにも参加していただきました。

市やマスコミが後援

 郡山市やいわき市、そして地方紙2紙の他、4つのテレビ局の後援をいただき、郡山市コンベンションビューローや郡山駅の協力、さらに沖縄のコンベンションビューローへも広報され、名護から糸満へも告知してのお祭りになりました。

 テレビ局(FCT福島中央テレビ)のイベント紹介コーナーへもスタッフが出演、笑顔大賞≠いただきました。すべてに両県を繋げてくれた袋中上人のポスターを持っての広報を展開しました。

 郡山駅からは、駅長の号令で3人がけのベンチ椅子90席を貸し出してもらい、郡山のコンベンションビューローは郡山駅中央エントランスの柱に広報映像を出すことを積極的に動いてくれ、酪王乳業からは250本のカフェオレを協賛提供していただきました。また、郡山駅周辺の商店街へも十分広報を展開し、祭りにこぎつけました。

基地も原発も反対

 ボランティアの人たちもみな精鋭ぞろい。私がひとこと言うだけで物事が進み、短時間に想像以上のことをしてもらいました。会場の設営からステージの内容すべてにおいて無駄なくことが進み、我々また出演者のアピール等も含め、百点以上の内容だったと思っております。

 午後からの雨を予測し、ステージにブルーシートの屋根を張ることも、急な当日の指示であったにもかかわらず、岡本さん、原さんのプロデュースで、今思ってもこれ以上ない舞台にでき上がりました。袋中上人とスタッフの努力が通じたのか、幸いにもステージ終了まで雨は我慢してくれました。

 ステージ上で、普天間かおりさんは来場者に向かってオスプレイの話をされたり、創作舞踊のグループも戦争反対や原発を止めよう等の主張を舞台で表現。「おまつり」としてのイベントでしたが、様々な問題の主張を含め、知らせる目的は一応できたのではないかと思っております。内容の充実したお祭りでした。

◆「月桃の花」歌舞団ミュージカル『ガマ人間あらわる』郡山公演
7月1日(土)15:00開演 郡山市中央公民館 詳細・問い合わせはinfo@gkabudan.jp



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