2017年08月11日 1489号

【議会を変える 変化は生まれる 東京都足立区議 土屋のりこ】

 蒸し暑い日が続きますが、皆さんお元気にお過ごしですか。

 今回は議会の話題です。

 足立区議会では改選月の5月に、常任委員会の構成が変更になります。学校でいうクラス替えのようなものです。これまで私は2年続けて区民委員会の委員として、区民部の管轄する課税・国民健康保険など、地域のちから推進部管轄の区民事務所・区民参画・スポーツ推進などに関する議案、報告等を審査してきました。今年度は、初めて産業環境委員会(産環委)に所属を移り、産業振興や環境美化に関することなどを審議していくこととなりました。というのも、別の方からお誘いをいただいたからなのです。

 議会構成は定数45の内自民17人公明13人で3分の2を自公が占めているため、議案も陳情も、私など野党の声は通らないことが当たり前になってしまっています。

 でも、です。7人構成の委員会で、うまくすれば3人対3人の同数にもっていけるのではないか、と、お誘いをいただき、今年度は委員会を鞍替えすることにしました。

 第1回目の委員会が6月議会会期中に行われ、予想以上の結果を生むことができました。こんなこと初めてではないでしょうか、新規付託の陳情を一発採決してしまったのです! 東京土建提出の節水設備リフォームへの助成を求めるという陳情ですが、委員長は採決に加わらないため、与党3、野党3で同数となるはずのところ、自民党委員の方がおひとり欠席されていたため、3対2で賛成多数に! 採決のラストバッターの私が「採択を求めます」と言った瞬間、執行機関はじめ皆さんが唖然とした顔をされたのが印象的でした。

 無会派で一人で議会活動をしていると「いつも反対するしかできないじゃないか」と軽視されることもありますが、足立区議会には小さくとも変化が起こりつつあります。

 政治的スタンスには違いがあれ一致できる点で共闘は広がることを、現在進行形で経験中です。自分たちの願う方向へ政治を動かしていけるってことは、面白いことですね。

 弱い立場の人への共感を大切にするとか、困っている人を救済する施策を求めるとか、人間性を大切にする立場から、足立区から、暮らし良い社会をつくっていきたいものです。

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