2017年08月11日 1489号

【7・28ワンデーアクション企業・省庁交渉/官邸前「やめろ」に注目】

 「稲田防衛相辞任」のニュースが流れる7月28日、午前の中央省庁や企業要請行動を皮切りに霞が関一体でZENKOワンデーアクションが繰り広げられた。

 内閣府には1万4646筆の安倍退陣緊急署名が積み上げられた(累計2万3694筆)。内閣府・河内隆事務次官は加計学園をめぐる文部科学省とのやり取りの文書を調査する意思のないことを表明しており、参加者は追及。対応に出た職員は「事実がないのだから文書もない。前川事務次官は文科省の中で自分の意見が通らなかったからと、辞めてから言ったものだ」と、前川バッシングの組織内での徹底ぶりを示した。参加者は「今後は文書管理に気をつける、といった問題ではなく、証人喚問で真相を明らかにすべきだ」と批判した。

 厚生労働省では、介護保険の抜本的改革を求める署名が提出された。担当職員は「小規模施設は機能訓練加算をとっていないのに報酬が高い、と財務省が言っている。利用者の意見も聞いて、小規模の重要性を訴える『武器』をつかんでいきたい」と、予算上の壁を率直に話した。

 また、東京電力本社など4電力への再稼働反対・抗議の要請、厚労省・環境省への放射能健診署名4227筆提出と交渉、文科省への加計学園問題の抗議も取り組まれた。

 稲田辞任で大揺れの防衛省には15人が要請。沖縄平和市民連絡会の上間芳子さんも参加し、まともに答えない防衛省側に「辺野古、高江に行ったことがある人はいますか」。目をそらし動揺する防衛省側に厳しく迫った。

 夕方の官邸前行動には約100人が結集。総がかり行動実行委員会の高田健さんは、安倍の改憲前倒しの危険性を指摘し、「稲田をついに辞任させたが、安倍は自然には倒れない。運動で直ちに倒そう」と連帯アピール。「次は安倍だ、安倍はやめろ」コールは大きな注目を集めた。

 総括集会で初参加者が次々と感想。「省庁に直接市民が訴える。これが民主主義と思う」「声を届けることが力に。闘う人がこんなにいた」と行動の意義を共有した。





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