2017年08月11日 1489号

【イラク イラク労働者共産党 サミール・アディル/人間性を尊重する国際連帯強化を】

 今資本主義は、国籍、民族、宗教・宗派などの分断を利用し、労働者と貧困者の苦しみを踏み台にして、一部の腐敗した富者のために世界を破壊しようとしている。対テロや対IS(「イスラム国」)戦争の名目のもとで、破壊や殺戮、荒廃が進んでいる。一極支配から多極支配へブルジョア支配の移行期がそれを生んでいる。人間性を守る立場からの我々の対案がなければ、世界は再分割が進んでしまう。

 ISとは何かと聞かれるが、考えてみてほしい。米国とその同盟国50か国以上が最新の兵器で攻撃しても、ISは壊滅していない。ISより強力だったサダム体制は21日で、タリバンは2か月で片づけたのに。ISは、米国の中東支配のための虚構だ。新自由主義政策を持ち込む戦略だ。

 現在の国際情勢で、ブルジョアの野蛮さは頂点に達した。人間性を尊重する国際戦線を再構築し、強化しなければならない。ZENKOはその一歩になる。国際連帯万歳。

 
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