2017年08月18・25日 1490号

【新基地・自衛隊配備阻止へ/辺野古 宮古と結び自治体要請を】

 ZENKO第2分科会「辺野古新基地建設・高江ヘリパッドを許さない!南西諸島の自衛隊配備阻止、平和な島に基地はいらない」は、沖縄平和市民連絡会・上間芳子さん、宮古島市民会議・当真まり子さんを迎えた。約70人が活発な論議をかわし、8・12県民大会、辺野古など現地に足を運ぶとともに、自治体要請を強化しようと確認した。

 上間さんは「政府は護岸工事進行を宣伝するが、辺野古埋め立ては絶対できない」と改めて強調する。「現地に200人以上集まれば、車列は入れない」と、まず多くの人の結集と支援を呼びかけた。

 当真さんは、3千b滑走路の下地島訓練場使用の危険な狙いを指摘。「宮古島市民の7割は自衛隊配備反対だが、議員は賛成が圧倒的。10月22日の市議選で変えたい」と、市民団体てぃだぬふぁ≠ネど若い世代の元気な闘いも紹介した。

 討議が集中したのは、自治体への陳情や請願だ。宮古島自衛隊配備反対については、すでに全国8地方議会で請願活動が行われ、宮古島市議会への陳情も全国各地から計26件。大阪の「憲法生かそう茨木市民の会」、京都などから次々と宮古島市議会への陳情の経験、教訓が語られた。

 東京南部地域では「連続上映会、沖縄連帯イベントで思いを寄せる人を広げ、地域の問題につなげている」。また、滋賀県議会請願での経験を通し、「まだまだ知られていない。わかりやすく事実を伝え、広げることが重要」との意見も。分科会決議に「問題をわかりやすく社会に広げるブログなどSNS等を活用しよう」「下地島空港の軍事利用を認めない請願・陳情に取り組もう」と補強された。

 沖縄訪問を出発点に「職場仲間や友人に1日一人、対話を大事に」と署名、DVDで働きかけているタクシー労働者のレポートは大きな共感を呼んだ。大阪・枚方市民は「平和への原点、無防備地域宣言運動を思い起こし、諦めることなく地域に広げる」。当真さんも「(ミサイル配備に対し)ジュネーブ条約議定書(1977年)の軍民分離原則も活用したい」と応じた。



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