2017年08月18・25日 1490号

【野党統一候補の実現をめざす大阪アピール/全選挙区でまず市民連合を】

 「アベ政治」にかわる新しい政治をつくろうと市民が動き出した。衆院大阪19選挙区すべてで、自公・維新にうち勝つ野党統一候補の実現にむけた市民集会が8月4日、大阪市内で開催された。集会は立ち見が出るほどの大盛況。280人が期待を寄せた。

 記念講演は評論家佐高信さん。「3つしか共通点がないと考えるか、3つも共通していると考えるか、大きな違いだ」と共闘実現・野党勝利へのヒントを豊富なエピソードを交え提供した。参加政党は、共産・民進・社民・自由の4党。大阪では、共産党と民進党との調整が難航する場面も多かった。だが、共闘実現の鍵は市民の後押しだと、すべての政党が強調した。

 集会では、すでに活動を始めている各選挙区の市民連合が取り組みを報告した。

 2016年11月に結成した「泉州市民連合」から17年6月の「みんなで変えよう@大阪14区」まで7団体がステージに立った。それぞれ学習会や街頭宣伝活動の取り組みを紹介。9区の「憲法を守りいかす議員を国会に送る会・茨木」は昨年11月結成。山本よし子さんは「会の目的をはっきりさせるために長い名称となった。9区の他の行政区でも進んでいる取り組みを束ねていきたい」と抱負を語った。

 呼びかけ人からは、市民連合の取り組みを19すべての選挙区に広げること、大阪アピールの賛同者を拡大することが提起された。

 政党間の駆け引きに任せていては統一候補実現はおぼつかない。「市民の手で、新しい政治を取り戻す」。何のための共闘なのか、目的を明確にした市民の動きが、政治を変える力になることが強調された。

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