2017年10月13日 1497号

【9.30MDS集会 衆院選方針示す/自公も希望の党もNO!/主役は市民 3000万署名広げよう】

 MDS(民主主義的社会主義運動)は9月30日、横浜市と大阪市で「安倍は退陣!改憲許すな!MDS集会」を開いた。

横浜/今こそ共闘を

 横浜集会では、佐藤和義委員長が基調講演(要旨2面)で「小池も安倍と違いはない。グローバル資本主義の立場に立つ政治家であり、希望の党はその党。われわれは自公も希望の党も拒否し、改憲阻止勢力で3分の1以上の議席獲得をめざす」と述べた。

 自治体議員から、地域に根ざした取り組みの前進が報告される。足立区議の土屋のりこさんは「水滴、岩をも穿(うが)つ。区民の陳情を全会一致で採択。全国初の入学金支援給付や都内初の奨学金返済助成制度を実現した。原則的な主張を貫くことが大切だ」。日野市議の有賀精一さんは「主権者は市民。政党うんぬんよりも、市民が主人公になって候補を立てることに関わらないといけない。改憲反対と戦争法廃止を旗印に共闘を築いていく」と力強く語った。

 首都圏各地域の発言では、安倍退陣署名や3000万署名活動の上に市民の力で統一候補を押し立てようとの決意が相次いだ。「千葉5区・6区(市川市など)は野党共闘ができれば拮抗。改憲阻止の声を強めていく」「東京14区(荒川区など)で野党統一候補実現をめざす有志の会を立ち上げ、民進・共産の予定候補に直接働きかけている」「神奈川3区(横浜市鶴見区など)野党共闘を求める会があす結成される。希望の党と一線を画し、平和の党をつくろうという声もある。改憲阻止の大連合へ、3000万署名をとことん広げることが鍵」

 市民が主体的に考え、活発に議論・提案し、共闘を強め、政党・候補者を現場から、地域からつきあげていく。総選挙を勝利に導く方針とその実行に向けた確信が集会参加者一人ひとりの胸に刻まれた。

大阪/改憲阻止を

 大阪集会でも、改憲阻止勢力勝利へ決意あふれる発言が続いた。山川よしやす副委員長は「民進党前原がどうであれ、改憲阻止の野党・市民共闘を進める」と方針を示し、「秘密保護法、戦争法や共謀罪法反対の闘いの中で市民が作ってきた共闘の力は健在だ」と強調した。

 集会には、野党・市民共闘が築かれた大阪9区予定候補、服部良一さん(社民党・元衆議院議員)が来場。「希望の党と維新が選挙協力という。大政翼賛会への流れを止める。民進党を支援してきた人にも、希望の党ではない選択肢を示す必要がある」と市民運動の力で勝利しようと訴えた。

 MDSは各地で市民との対話を通じて、安倍政権退陣の世論を広げてきた。

 阪神地域では、9月17日に行われた「北朝鮮ミサイルを想定した住民避難訓練」への抗議行動に取り組んだ。「こんな訓練はおかしい」「子どもたちに、大人が必死に行動する姿を示すことが大切」と共感が広がった。枚方(★ひらかた)では、自衛隊員による職業講話や市イベントでの兵器展示、勧誘に抗議。大阪市でも危機扇動文書の学校配布に抗議の申し入れを行った。

 安倍退陣署名や9条改憲阻止3000万署名の活動では、市民との豊かな対話が生まれている。「安倍は外交努力をしたのか」と制裁一辺倒への批判の声や「戦争はあかん」「戦場に送られるのは僕らや」と高校生や若者らの反応などが紹介された。戦争か平和かの分岐点となる衆院選。「改憲阻止・戦争法廃止を明確に掲げる候補の勝利に全力をつくそう」と呼びかけた。



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