2017年10月13日 1497号

【選挙勝利へ市民始動/党利党略解散に抗議行動/「希望の党」は改憲推進勢力/国会開会日に1300人が抗議】

 安倍首相が疑惑隠しの冒頭解散を強行し、民進党が改憲推進の「希望の党」への合流を決めた9月28日、衆院第2議員会館前では総がかり行動実行委員会などによる国会開会日行動が取り組まれ、1300人がかけつけた。

 国会議員は自由、社民、共産各党が参加。民進党の福山哲郎参院議員も姿を見せたが、所用のためとしてスピーチせず国会に戻った。自由党の森ゆうこ参院議員は安倍内閣の“恐怖政治”を批判しつつ、希望の党には言及することなく「いま政権交代へ大きなダイナミズムが出てきた」と含みを持たせた。

 これに対し、社民党の福島みずほ参院議員は「解散は憲法違反。10月22日には安倍政権退陣を民主主義の力で実現しよう」と呼びかけるとともに、「希望の党は憲法改正を公約に掲げている。小池百合子さんは秘密保護法に賛成し、戦争法に賛成した。大政翼賛会になだれ込む歴史を私たちはつくってはならない。9条改憲を阻止するリベラル勢力の結集を」と力を込めた。共産党の志位和夫委員長は「希望の党は自民党政治の補完勢力。安保法制容認と改憲の推進が二つの要だ。こういう党との共闘・連携は全く不可能だ」と断言した。

 「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」の山口二郎・法政大学教授は「一体どうなってるんだ、と頭を抱えている。民進党に期待していた自分が愚かだったのか」と自問しつつ、「民主主義と平和を守る候補者を一人でも多く国会に押し上げる。その努力を続けていかなければならない」と話した。

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