2017年10月20日 1498号

【改憲とめる選挙公示/市民・野党共闘候補とともに/東京13区/候補者一本化へ全力/市民連合あだちが宣伝行動】

 安倍と小池の改憲大連合にストップをかける総選挙の公示を前に、これまで培ってきた市民と野党の共闘を候補者の一本化に結実させようと努力が重ねられている。10月8日、東京13区(足立区東部)の北千住駅西口で行われた「市民と政治をつなごう!市民連合あだち」の宣伝行動も、その一つだ。

 市民連合あだちは5日、立憲民主党・北條(きたじょう)智彦、共産党・そぶえ元希両予定候補と政策協定を交わした。「安倍政権による9条改憲反対」「秘密保護法、安保法制、共謀罪法などの白紙撤回」「沖縄の過重な基地負担軽減」など7項目からなる。しかし、候補者一本化は8日現在、実現していない。

 マイクをとった北條予定候補は「立憲主義も民主主義もない政治を転換したいと立憲民主党結党に加わった。市民連合のみなさんと積み重ねてきた信頼感が統一候補への原動力になる」と表明。そぶえ予定候補も「絶対に憲法9条を変えさせない。そのために一緒に頑張る」とアピールした。

 無所属市民派の土屋のりこ足立区議は、政策協定書をコピーしたボードを掲げながら、「“アベノミクスで経済をよくする”は全くのウソ。みなさん、生活が豊かになった実感はありますか」と問いかけ、「貧困を拡大する新自由主義の政策をやめさせよう。12区(足立区西部など)では野党統一候補が出る。市民と野党共闘の候補勝利へぜひ力添えを」と訴えた。

 市民連合あだち呼びかけ人の発言が続く。若者を代表してADC(足立デモクラシークルー)の小林太郎さんは「若い人ほど憲法破壊に敏感になっている。対立構図は自民vs希望ではなく、自公プラス希望vs立憲野党・市民だ」。元足立区長の吉田万三さんは「最大の争点は、日本を戦争する国にするのか、憲法9条を守って平和の道を進むのか。大いにみんなで訴えて、自民党政治を終わらせるために力を合わせよう」と行動を締めくくった。

 共産党中央委員会・東京都委員会や立憲民主党枝野幸男代表らに対し、統一候補の実現を求める要望を集中することが呼びかけられた。

ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS