2017年10月27日 1499号

【市民と野党の共闘 勝利へ全力】

 10月22日投開票の衆院選で、安倍暴走政治をストップさせようと、市民・野党統一候補が奮闘している。候補者を支え政治を変えるのは市民だ―各地の選挙区を追った。

東京/改憲大連合を許さない

 東京12区(北区・足立区西部など)では、共産党の池内さおりさんが公明党元代表と一騎打ち。候補者ビラに土屋のりこ足立区議(無所属市民派)や福田光一北区議(新社会党)の名前と写真を掲載し、「憲法9条を守る市民+野党の共同候補」を大きく打ち出している。

 10月13日には、北区内の主要駅頭で「安倍暴走政治にストップを。改憲を掲げる希望の党は安倍政権の補完勢力。富裕層・大企業に増税を」とアピールした。応援にかけつけた自由党共同代表の山本太郎参院議員は「安倍政権下で、みなさん、豊かな暮らしになりましたか。私は自由党だが、比例はぜひ共産党と書いてください」と話し、聴衆から笑いと拍手が起こった。

 15日には、JR十条駅前から600bにわたって連なる十条銀座商店街を練り歩き。池内さんは1軒1軒の店に入っては店主に言葉をかけ、買い物客に駆け寄っては固く握手を交わす。一緒に歩いた土屋・足立区議は「給料は増えず、年金は減らされる。負担ばかりが押しつけられている。その元凶はアベ政治。池内さおりを絶対に国会に戻してほしい。みなさんの1票1票が結果を変える」と訴えた。



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 東京18区(武蔵野市など)は立憲・自民・希望の三つどもえとなっている。立憲民主党候補の菅直人元首相を市民連合などが支援。武蔵野市長選(10/1)で初の女性市長を誕生させたのに続く野党共闘の勝利を、と激戦を繰り広げている。

 10月14日、吉祥寺駅頭の街頭演説では、俳優の金子あいさんや作家の志茂田景樹さん、超党派の武蔵野市議、野党一本化のため立候補を取り下げた共産党元予定候補らがマイクをとった。若者グループ「未来のための公共」の女子学生は「私は新潟生まれ、新潟育ち。菅さんには政治の中心の東京で原発ゼロの旗を振り続けてほしい。私たち市民が不断に未来について考え、要求し、市民のその声に耳を傾ける政治家がいる政治こそ民主主義」と話した。



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 東京21区(日野市など)には、東京25選挙区の中でただ一つ、社民党公認候補が野党統一候補として立候補する。

 10月14日、JR豊田駅前で「市民連合推薦の小糸けんすけをよろしくお願いいたします」とメガホンを手に声を枯らすのは、有賀精一・日野市議とZENKO三多摩のメンバーら。小糸さんは、民進党を離党して希望の党から出馬した長島昭久候補らと議席を争う。共産党は立候補を取り下げている。

 メガホンからは「安倍政権の暴走をやめさせます。モリカケ疑惑隠しを許しません。平和憲法を守ります。最低賃金1500円以上をめざします。戦争法廃止、平和外交をつらぬきます」の公約が発信された。



千葉5区、6区で統一候補を支援

 千葉5、6区(市川市など)は共産党が予定候補を取り下げ、立憲民主党の山田あつし(5区)、生方(うぶかた)幸夫(6区)両候補に一本化した。雨の中行われたJR本八幡駅前の宣伝行動では、飛び入り参加してメガホンを手にする人も。(10月15日)

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