2017年10月27日 1499号

【ZENKO沖縄参加団/被害と闘いの現場で連帯】

沖縄は守るべき命≠ナはないのか

 10月8〜10日の沖縄参加団に参加しました。

 辺野古の浜のテントや高江のN1入口のテントで、じっくりと説明を聞くことができました。政府の強引な違法工事に対して、市民側の座り込みや監視行動で工事を遅らせたりずさんな工事をさせないなど、毎日毎日の地道な取り組みが確実に新基地建設を遅らせていることがわかりました。また、来年の名護市長選や県知事選に勝つことの重要性もわかりました。

 9日は社民党のテルヤ寛徳さんの総決起集会。400人を超える参加者全員がオレンジ色のハチマキをしめ、勝利の決意を固め合いました。10日には辺野古岩礁破砕工事差し止め裁判の事前集会に参加。この日は衆院選の公示日、また沖縄戦の「10・10空襲」の日です。オール沖縄会議の候補者たちの「戦争のできる国にしてはならない」「辺野古に基地を造らせない」等の発言を参加者全体で確認、熱気あふれる集会で翁長(おなが)知事を送り出しました。

 沖縄から帰った翌日にはまたも米軍大型ヘリ墜落のニュース。現場は、北部訓練場に近い東村高江の民家からたった200bしか離れていない牧草地です。危険な事故が何度も繰り返されています。安倍首相は衆院選の訴えで「国民の命と安全を守る」と声高に言っていますが、そこには沖縄の人たちは含まれないのでしょうか。安倍政権への強い怒りとともに衆院選の中でも沖縄の基地問題や日米地位協定の見直しを追及していかなければと思いました。

 (千葉・椎名けい子)

ヘリ墜落に怒り 気合入れ選挙を

 基地被害の現実、沖縄戦の実相をより身近に見た4回目の参加でした。現在辺野古の闘いで志半ばに亡くなられた方の像を作る彫刻家・金城実さんのアトリエ訪問、裁判前集会や選挙直前の総決起集会など、闘いの現場に直接触れる3日間となりました。

 オスプレイ墜落現場の名護市安部(あぶ)の浜は細い路地を通って民家が浜辺まで。夜、この近くに突然墜落した! 子どもが遊ぶ時間だったら、少しずれて集落のところだったら、と怖さを実感しました。

 そして、2004年沖国大のCH53大型ヘリの墜落現場。こんな市街地にバス2台分も収容できる大型ヘリ墜落! 多くの学生の集う校舎の壁を壊し、マンションの1室で寝ていた赤ちゃんの間近まで破片が吹き飛んだ! 今また朝鮮危機を理由に米兵があわただしく事故の危険が高まっていると説明を受けました。なんと、大阪に帰った翌11日、同じ型のヘリがヘリパッド建設で苦しむ高江の集落近くに落ち大破・炎上。基地は24時間365日、沖縄のどこにも刃(やいば)を向けているんだ、と怒りに震えました。

 テルヤ寛徳候補総決起集会、オール沖縄4候補全員と翁長知事がそろった裁判前集会。県民の基地反対の民意を再度示し新基地建設を止めようと、ともに活気みなぎる集会でした。次の日から大阪での選挙応援に、沖縄でもらった気合を込めて頑張っています。

(平和と民主主義をともにつくる会・大阪 森厚子)



防衛省にヘリ墜落抗議行動

「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの呼びかけで緊急抗議行動」(10月12日、防衛省前)
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