2017年11月17日 1502号

【発言要旨/突然の工事開始に怒り/平和憲法前文の誓いあらたに/てぃだぬふぁ 島の子の平和な未来をつくる会/共同代表楚南有香子さん】

 衆院選と同日の宮古島市議選。石嶺かおりさんは、命とくらしを守るためにミサイル基地建設反対などを掲げて闘った。当選ラインに130票足りなかった。本当に悔しい。

 だが、わたしたちの目的はかおりさんを市議にすることではない。子どもたちのために平和な未来をつくること。あきらめてはいない。

 選挙がおわったとたん、防衛局は来年1月と言っていた工事を、住民説明も市への通知もなく、突然始めた。おかしいでしょ。街頭に立って、演説を始めた。11月3日金曜日の昼も予定地の前でスタンディングをした。反対しているみんな、落胆しているかもしれないと思い行なった。「命の水は守る」「ミサイル基地はいりません」との幟(のぼり)を見て、笑顔で手を振り返してくれる人は本当に多い。「やっぱりミサイル基地いらないよね」。あきらめずに行動していくことの意味を実感した。ますます元気よくやっていく。

 2年前、てぃだぬふぁが実施したシール投票、800人が参加し、70%が反対。みんな本当はイヤなんだという声をもっともっと集めていく。

 ただ基地建設に反対しているのではない。真の平和をつくりだす運動だ。根底には、戦争って本当に悲惨、これ以上愚かなことはないという認識がある。日本国憲法の前文の理想が心にある。「日本国民は、恒久の平和を念願し、…平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」。わたしたちは誓った。もう一度誓おう。憲法前文の理想を達成するためにいっしょにがんばろう。

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