2018年01月26日 1511号

【地域から広げる3000万署名】

 過去に例のない3000万筆の目標を掲げた「安倍9条改憲NO!全国統一署名」。取り組む誰もが今まで以上にどう広げるか心を砕く。地域の様々な努力を紹介する。(7面に関連記事)

首都圏 新成人たちに呼びかける 「憲法の大切さ伝える大人に」

 新年早々、朝からの署名行動は気分がのらない。ところが、東京武道館に着くと元気が沸いた。一つは晴れ着の新成人たちのフレッシュな笑顔から。もう一つは沿道を埋め尽くす「市民連合あだち」の方々30人ぐらいの署名隊が目に飛び込んできたからだ。

 一方で、貧困や不安定な労働などで式典に出られない若者もいることに思いを馳せながらスタート。

 署名を集める時は、その場に合わせて自分のキャッチフレーズを考える。今日の署名のテーマは「20歳のお祝いの日に日本の平和のために一筆の行動を!」に決めた。

 式典会場に向かうせわしい時間だが、数名の若者が足を止めて署名してくれた。「ありがとう。憲法の大切さを伝えられる大人になってね」と見送る。

 「改憲阻止!」では人は振り向いてくれない。週刊MDS読者の私たちにはあたり前の言葉でも、なかなか理解されず難しい。私は「日本の平和憲法を守りましょう」と言う。なるべく平たい言葉で、「あなたに書いて欲しい」というアイコンタクトと共にお願いしている。

 “今改憲を止めなければ戦争が起きる”―この危機感を少しでも多くの人に伝えていきたい。

   (東京・田中佳代子)


大阪市 寒い冬の街頭署名もほっこり 9条守ろう3000万人署名の歌

 戦争で犠牲になった人は、もう声を上げることができません。けれどもその願いは私たちの心の中で生きています。そしてその願いが精神の連鎖反応となって人々を突き動かしている、戦争法に反対する2000万人署名に取り組む人たちを見て、そう感じていました。

 「安倍9条改憲NO!3000万人署名」はもっと大変かも知れません。けれども何としてもみんなの力で達成したい。そう思って「♪今日からやります、三千万人署名/明日もやります、※三千万人署名(以下繰り返し)/かあさんもとうさんも、※/じいさんもばあさんも、※/にいさんもねえさんも、※」とみんなが登場するこの歌を作りました。曲は仲間のHさんがつけてくれ、何回か推敲する内に聴いた瞬間に歌える不思議な歌になりました。

 「月桃の花」歌舞団のSさんの協力で録音しユーチューブにも投稿しています(「9条守ろう三千万人署名の歌」で検索)。全国で頑張るZENKOの仲間とも出会えますよ。

 寒い冬の街頭署名でも、この歌を聴けば心の中が少しほっこりするはず。5月3日の大阪憲法集会では、300人の「みんなで歌えば怖くないピース合唱団」のリードで、3000万署名達成の喜びを込めて3万人の参加者と共に合唱したいと考えています(笑)。

(ZENKO大阪・八木浩一)


大阪 寝屋川 改憲阻止へ2018年のスタート 成人式で署名活動

 1月8日、寝屋川市民会館での成人式に参加する新成人に対するビラまきと3000万署名などの署名活動を「12区市民連合(四条畷、寝屋川、大東)や共産党議員団、新婦人の会等の仲間と取り組んだ。「市民と野党の共闘」をさらに深め推進し、憲法改悪をストップさせる寝屋川でのスタートとなる行動であった。

 「成人おめでとうございます。世界から核兵器をなくす署名です」とチラシを手渡し呼びかけると、一人で来た女性が早速署名に応じてくれた。

 しかし、グループで会場に来る成人たちは見向きもしない。ところが、場所を変え、車で来場する成人に、車を降りた直後に対面して「成人おめでとう」と声かけすると、7〜8割がビラを受け取り、用意したチラシもすべてなくなるうれしい誤算も。

 現代の若者の行動様式の一端を見る思いがした。「体制順応」「長いものには巻かれろ」の意識に相当侵されているようだ。学校教育や職場での力関係の反映か。60を越えたオッサンやオバチャンが若者にビラを渡す(逆ヤロ!)。これも悲しい現実。

 ふと思った。自分の中にある若者に対する「期待」や「幻想」は消し去らねばと。少子高齢化が進む中、「老人」パワーを発揮して、2018年寝屋川での闘いが始まった。

(寝屋川 平和と市民自治の会・ヒカルゲンキ)



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