2019年06月07日 1578号

【京都 向日市 「市民参加でまちをつくる会」が集会 自民・公明・維新に勝つ方法 5割の「あきらめ層」に働きかけを】

 京都府・向日市の「市民参加でまちをつくる会」が5月25日、ジャーナリスト西谷文和さんを招いた講演会を開き、50人以上が参加した。7月の参院選と同市の議会選挙でいかに市民の政治参加を進めるかが、大きな関心事だ。

 つくる会を代表して山下明子さんがあいさつした。「向日市議会は、全国初めて沖縄・辺野古新基地建設反対の意見書を可決した。その中心は自治権の尊重。安倍改憲を許せばますます市民自治・地方自治は奪われる」と市民の政治参加の重要性に触れた。

 西谷文和さんは「戦争はウソから始まる」と題して、安倍政権の戦争政策と市民生活切り捨てがウソを並べて進んでいる実態を明らかにした。

 南スーダンやシリアでの取材映像で戦争で犠牲となる市民の姿を明らかにした上で、湾岸戦争やイラク戦争など、ウソで市民が戦争を受け入れさせられる過程を映像を駆使して暴いた。ウソは「戦争」に限らない。安倍政権下ではカジノをIRと呼び変え、消費税を社会保障財源といつわり進めている。「忘れない、あきらめない、ダマされないことが大切」と自公維新の政策をわかりやすい日常言葉を使い徹底批判した。

 西谷さんは「5対3対2の法則」を打ち破ろうと訴えた。ここ最近の投票は、自公維新が3、野党が2、そして投票に行かない層が5の比率が定着している。「投票先がないと棄権する5のうち1でも獲得できれば、4・3・3となり、勝利できる」

 「市民参加でまちを変えよう」と活動する市会議員杉谷伸夫さんがまとめのあいさつに立った。「向日市民への激励として話を聞いた。自分が学ぶだけでなく、西谷さんの言葉を参考にしながら、まわりに働きかけていく活動を。衆参同時選挙になるかもしれないが、勝利していこう」

 7月には向日市議選も行われる。杉谷さん自身、3期目への挑戦も始まっている。

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