2019年06月14日 1579号

【東アジアに平和を!スピーキングツアー始まる 沖縄・韓国の反基地活動家を迎えて/止めよう 琉球弧(南西諸島)・済州島の軍事要塞化/ドローン規制による不正隠蔽を許すな/7月末ZENKOin東京の呼びかけも】

 「東アジアに平和を!武力なき平和のための2019ZENKOスピーキングツアー」が6月1日の札幌集会を皮切りに全国6会場で開かれている(主催・ZENKO=平和と民主主義をめざす全国交歓会)。沖縄・韓国で基地建設に反対して闘う活動家を交え、東アジアの平和構築に向けた方針を確認し合う。

 6月2日の東京集会。基調では、日韓市民が連帯して戦争策動を封じ込めていく行動として「辺野古新基地建設、南西諸島の軍事基地化を許さない」「済州(チェジュ)島の軍事基地化、星州(ソンジュ)ソソンリへのサード(高高度迎撃ミサイル)配備反対」「9条改憲反対3000万署名を6月提出行動に集中」「毎月のZENKO沖縄参加団の成功」「2019ZENKOin東京(7/27〜7/28)の成功」などの全国方針に加え、関東方針として「沖縄の民意尊重を求める自治体意見書の採択」「被害者の人権回復、植民地支配の清算の立場に立った徴用工問題、『慰安婦』問題の解決」が提起された。

 沖縄・大宜味村(おおぎみそん)在住の土木技術者、奥間政則さんと韓国・済州島で活動する市民運動家ノ・ミンギュさんがそれぞれの闘いを報告する(3面と本面に要旨別掲)。奥間さんは辺野古だけでなく琉球弧(南西諸島)全体の軍事要塞化が進みつつある現状と、今国会で成立したドローン規制改悪法により濁水流出など沖縄防衛局の不正が隠蔽されてしまう危険性を指摘。ミンギュさんは済州島が基地の島に変えられ、新自由主義の実験場となっていると告発し、4・3(ササム)事件(1948年に軍と警察、右翼が引き起こした島民大量虐殺)は今も終わっていないと警鐘を鳴らした。

 続いて、2019ZENKOin東京を紹介するプレゼンテーション。昨年の米中間選挙で2人の下院議員を当選させたDSA(アメリカ民主主義的社会主義者)からゲストがやって来るという。各分野から「希望を語ろう。社会主義への共感・支持は日本でも広がりをつくれる」(土屋のりこ足立区議)「放射能汚染土が埋められた保育園の子ども2人が白血病に。この事実を広げていく」(平和と民主主義をともにつくる会・かながわの青島正晴さん)「パワハラ・セクハラ、業務請負・間接雇用にかかわる事件が増えている」(首都圏なかまユニオン・岩田龍馬さん)「企業は問題にきちんと向き合い、当事者同士で解決をめざせ」(日本製鉄元徴用工裁判を支援する会・山本直好さん)と2019ZENKOでの議論に期待が語られた。





ドローン規制問題で防衛省を追及

 東京集会の翌6月3日、奥間政則さんは沖縄ドローンプロジェクト分析担当責任者として防衛省交渉に臨み、ドローン規制問題について厳しく追及した。(参院議員会館)

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