2019年06月21日 1580号

【広島 辺野古・済州・岩国に 共通する住民の抑圧】

 5日の広島集会は平日の夜にもかかわらず、ZENKO広島主催の集いでは過去最多の参加者が詰めかけた。広島では奥間さんもノさんも初めての報告となる。

 集会は南西諸島への自衛隊配備の狙いと現状を解説した動画の上映からスタート。講演に立った奥間さんは、ハンセン病患者への差別も沖縄への差別も同じ国策であること、土木技術者としての専門知識を駆使して政府を追及していることを報告。ノさんは最新の写真と動画で、新自由主義の実験場となっている済州島での闘争を紹介した。

 「韓国済州島と沖縄辺野古の軍事基地問題は共通点だらけだと感じた」という感想アンケートがあった。日本と韓国、それぞれの最南端に位置し、観光地としてにぎわう沖縄島と済州島で、地元住民の声を無視して強行される軍事基地建設、それに生活をかけて闘っている市民の姿が参加者にダイレクトに伝わった。

 翌日ゲストの2人は岩国基地の視察をした。基地北端堤防で毎日定点監視を続ける反戦写真家戸村さんのお話も聞くことができた。ノ・ミンギュさんは、「膨大な税金を投入して地元住民を懐柔し抗議の声をあげにくくしている。済州島と全く同じ状況で腹立たしい」と語った。

 今回、集会参加を働きかけた全ての仲間にZENKOin東京への参加を訴え、基地建設を許さない国際連帯をさらに広げたい。

(ZENKO広島・日南田成志)
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