2019年07月05日 1582号

【土屋のりこ足立区議 2期目スタートのつどい/勝って兜の緒を締めよ】

 3356票を得て再選を果たした土屋のりこ東京・足立区議。「平和と民主主義をともにつくる会・東京」は6月18日、「2期目のスタートをきる会」を持ち、区政変革に向けた決意を新たにした。

 シンボルソング『アンパンマンのマーチ』のアコーディオン演奏が場を和ませたところで、土屋さんがお礼の言葉を語る。「“風”が吹いた前回と違い、この4年間の実績を語り、政策で勝負し、当選できた。腐った安倍政治を変えてほしいという願いに応え、税金の再配分機能を強化して暮らしのために使う区政に変えようと訴えてきた私たち全員の勝利だと思う」

 4日前、韓国ソウル市を調査に訪れた土屋さん。「ソウルの市民自治は行くたびに前進している。市長直属の『青年庁』が発足し、500億ウォン(約50億円)もの予算が措置されて青年自身の発案による事業が始まった。当事者主権の政策づくりに学び、また4年間足立区の中で暴れ回りたい」と抱負を述べた。

 選挙対策責任者だったMDS(民主主義的社会主義運動)委員長の佐藤和義さんは「議会における追及と運動とが相まって本当に区政を変え、ひいては安倍を倒していくこと」を課題として指摘した。

 支持者の作った「アンパンマン・クッキー」が配られる中、再選に尽力した人たちがこもごも語る。「前回、山内徳信さん(元参院議員)が推薦人になっているのを知って『この人だ』と思った」と振り返るのは、新社会党の加来(かく)英泰さん。住宅型有料老人ホームむつみあいの佐藤明子さんは「都の“看取り期まで対応する小規模な地域の住まい”支援事業を足立区でも実施させるため、土屋さんに大いに助けてもらった。相談に乗ってもらえなかった議員は今回落選した」と会場を笑わせた。

新会派初の代表質問

 「全員が土屋さんになって政策を話していく。大変だったけれど、いろんな対話が生まれ、楽しかった」「周辺の都営住宅に行くと店も足もなく、住んでいるのはお年寄りばかり。足立区が二極化しているのが見えてきた」「言ったこと(議員報酬半減)を4年間貫いてきたことへの反響が大きかった」など選挙戦の感想。「上の子が小学生、下が保育園。子どもが幸せに楽しく過ごせるのか、不安がずっとある」「介護の相談支援“難民”=探しても誰にも見てもらえない人が多くいる。足立区は明日食べるご飯がない人には手を差し伸べても、見えにくい貧困には何も手を打たない」など区政への不満・批判。「総務省は2040年までに自治体職員を半減する戦略。非正規公務員を増やし、民間委託を進める動きに対抗する取り組みを」「1期目、土屋さんは頑張ったが、スタッフ体制をもっと強化する必要がある」などの期待と注文…。参加者の発言が続く。

 締めは、初当選のときから変わらぬ支援を寄せてきた西村文雄さん、京子さん夫妻。「“勝って兜(かぶと)の緒を締めよ”。土井委員長の社会党は共産党と一緒にやっていたが、天下をとると共産党と縁切りした。“兜の緒を締める”という言葉の大切さをみなさん覚えてほしい」

 土屋さんは翌々20日、区議会本会議で新会派「議会改革を全力で推し進める会」として初の代表質問。2期目の議員活動に踏み出した。

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