2019年07月26日 1585号

【参院選 改憲派3分の2を阻む 地域から一人ひとりに 社民党比例代表 大椿ゆうこさん 竹中平蔵に吠える/東京・パソナ本社前】

 参院選終盤、改憲派3分の2を阻むために、MDS、ZENKOの推薦する社民党比例代表大椿、仲村候補をはじめ、選挙区での市民と野党共闘候補や共産党候補などの当選へ、連日の街頭宣伝、練り歩き、電話をはじめ一人ひとりにはたらきかける奮闘が各地で続いている。各地の市民選対などからの電話件数は、ZENKO関西の各府県集約分(7/15現在)だけで1万5千件を超えた。(7面に関連記事)

 社民党比例代表候補の大椿ゆうこさんは7月9日、東京・大手町のパソナ本社前で「やったろうじゃん街宣」を行った。同グループ会長は、“格差社会の黒幕”ともいうべき竹中平蔵だ。

 「首を切られた元非正規労働者。20代30代を非正規労働で渡り歩き、ロスト・ジェネレーションど真ん中を生きてきた」と自己紹介した大椿さん。「どれだけの派遣労働者が働いたお金を搾取してこのビルができたのだろう。竹中平蔵語録の中で一番むかつくのは『正社員をなくしましょう。正規と非正規の壁を壊さなければいけない』。誰のせいにしてるんだ。誰がこの状況をつくったんだ。お前だろ」と“吠えた”。

 参加したZENKOメンバーの一人は「楽しく手応えのある路上集会だった。イギリス映画の『ブレッド&ローズ』(ケン・ローチ監督)を思い出した」と話している。

私たちが社会を変える 大阪・梅田 若者の街で

 「最低賃金1500円の話をすると『できるわけないこと言うな』と野次られるけれど、“できるわけない”と何にも行動しない人や、誰かになんとかしてもらおうと思っている人のところへは、最賃1500円はやって来ない」

 大椿さんは7月13日、小雨の中、大阪・梅田で街頭宣伝を行った。“変わるのは私たち、変えるのも私たち”をスローガンに掲げる大椿さん。ファストフード店の労働者が最低賃金15ドルを求めてストライキなどの運動を展開し、2倍化を実現した米国の例を引き合いに、「行動すれば社会は変えられる」と力説した。

 「上司に要求したり、労働組合を作って闘え、と言っている訳ではありません。社会を変えるために、今の政治家だけに任せるのではなく、労働者一人一人が未来のことを考えて投票に行ってほしい」 訴えに立ち止まって聞きいる若者も。応援する大阪市のZENKOメンバーは、道行く人にビラを手渡し、大椿候補への支持を語りかけた。



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