2019年07月26日 1585号

【大阪 山川よしやすと語る会 4年後見据え、参院選勝利、ZENKO訴え】

 4月、大阪市議選を闘った「平和と民主主義をともにつくる会・大阪」の山川よしやすさんが、4年後の再挑戦を見据え、「安倍・維新政治を終わらせよう」と参院選で政治変革の展望を地域の人びとと語る集いを7月7日に開催。会場は満杯、50人を超えた。

 山川さんは年金問題から話を始めた。「老後2000万円」問題は安倍政治を象徴する出来事だ。不都合な事実を隠蔽するだけではない。社会保障の公的責任放棄を示す象徴的事例だ。安倍政権を「グローバル資本の利益のためには民主主義や基本的人権を破壊しても平然としている人たちだ」と手厳しく批判した。

 では参院選にどう勝利するか。山川さんは「棄権してしまう多くの若者層に、変革の展望を伝えることだ」と力説する。米国では学生ローン返済免除など若者の支持する政策を掲げる社会主義者バーニーサンダースやDSA(アメリカ民主主義的社会主義者)が躍進している。日本では市民と野党共闘が13の政策合意に達した。32の1人区で自公に勝利するともに、非正規労働者の声を代弁する社民党比例代表大椿ゆうこ候補と大阪選挙区共産党たつみコータロー候補の支持を訴えた。

 維新政治に対する批判は欠かせない。維新は府・市首長や議会選に勝利し、都構想やカジノ実現に拍車をかけている。カジノの危険性についてスタッフが寸劇を演じた。

 カジノ推進派市議・市民と反対派の学者・市民がそれぞれの主張を闘わせるコミカルな設定だ。その中でギャンブルにのめりこみ、自死に至った遺族役が登場する。「3年間で6千万の負債を抱え、売り払ったマンションから身投げ。遺族が借金を返している」。劇中のセリフながら、モデルになった事件が起きていた。工場経営者が破産し、首を吊ったという。笑えない場面だった。

 市民の運動が政治や社会を変えることは確かだ。最後に平和と民主主義をめざす市民運動が集うZENKOin東京への参加が呼びかけられた。

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