2019年08月02日 1586号

【市民と野党共闘の力を根本的変革へ 市民と野党の共闘 嘉田勝利 滋賀選挙区 権力の象徴、安倍官邸の大攻勢に勝った】

 滋賀選挙区で野党統一候補の嘉田由紀子さんが接戦を制し勝利しました。安倍首相2回、菅官房長官、小泉進次カ3回に及ぶ選挙中の滋賀県入りなど、まさに官邸が総力を挙げ強大な権力に推された自民党現職に、市民と野党の共闘が勝利したのです。嘉田さんの言葉を借りれば「軍艦に手こぎ船の集団が勝った」のです。

 県内野党の「原発ゼロ」を含む画期的な9項目の共通政策が2月に合意されましたが、統一候補が正式に決定されたのは6月初旬。出遅れ感が否めない中、市民サイドでは、9条改憲反対などの共闘運動での経験をもとにただちに「オール滋賀」とも言うべき選挙限定の団体「総がかり行動・しが」を全交・滋賀など6団体の呼びかけで立ち上げ、4野党と連携しながら選挙を主体的に闘ってきました。

 公示前2度の県民集会、公示後の県内各地での市民宣伝、県内4か所での嘉田候補との県民大集会を中央の市民連合の応援も得て組織し、3年前の参議院選挙を上回る網の目の運動を広げてきました。全交・滋賀は、その中心団体の一つとして「総がかり行動・しが」の各行動の企画や独自の電話作戦を展開しました。

 最後の1週間は、新聞各紙の調査もバラつき、優劣も日々変化するなど全く互角の情勢でした。しかし、4野党と市民は、「消費増税反対」「市民と野党の統一候補」の押し出しは県民に好感をもって迎えられていると判断。最後の平日19日に大票田の大津市で市民と野党の大集会を成功させ、勢いをつけ安倍官邸の攻勢を押し切りました。

 今回の選挙は、9条改憲阻止と安倍政治を終わらせるために、市民と野党が様々な違いを乗り越え共通政策をはじめ共闘運動を大きく前進させたことで勝利をもたらしたと確信しています。この経験をもとに、次期衆議院選挙で滋賀から国政を刷新し、また安倍政権に追随し民営化を進める越直美大津市政を変えるために奮闘します。

(全交滋賀 中川哲也)

 
ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS