2019年08月09日 1587号

【村田弘(ひろむ)さん 福島原発かながわ訴訟原告団長/避難が続く現実は消させない】

 原発避難者がぎりぎりのところまで追い詰められている。

 象徴的なのが福島県による公務員宿舎入居避難者への家賃2倍請求だ。退去を約束している人にも4月から退去日までの日割り計算で2倍の請求書を送っている。追い出されても行き先がない人も大勢いるのに、地上げ屋やサラ金と同じ非道なやり方だ。

 この背景は、来年の東京オリンピックまでに原発事故の避難者を消し去りたいという、安倍政権の強固な意志がある。このようなやり方は許さない。今なお7万人以上が避難を続ける原発事故の現実は消させない。

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