2019年08月16・23日 1588号

【DSAが政治変革への展望を語る/MDSが国際連帯集会】

 米国最大の社会主義者の団体DSA国際委員会のビル・イェィツさんの講演集会が東京(7/29)大阪(7/30)で開催された。民主主義的社会主義の実現、改憲阻止、安倍政権打倒をかかげMDS(民主主義的社会主義運動)が主催した。

 ビルさんは、2019ZENKOin東京(第49回平和と民主主義をめざす全国交歓会)に参加するために来日、分科会などで貴重な発言を行った。

 MDSは米国での経験を日本の政治変革にいかそうと、民主主義的社会主義の政策を掲げ闘うことの今日的必要性をより多くの人びとに示すことができる機会だととらえ、より多くの人びとに参加を呼びかけた。

 MDS佐藤和義委員長は「参院選挙で改憲勢力に3分の2を占めさせなかったが、投票率は48・8%と戦後2番目に低い。この政治状況をいかに変革するのか」と語り、「DSAは1%の富裕層の富を99%の人びとに回せと主張している。ここに多くの人々が共感を寄せた」と根本的変革にむけ、社会主義的政策を大胆に掲げることが、棄権した層に希望を与えることになるとの認識を示した。

 DSAが急拡大したのは、2016年の大統領選挙での社会主義者バーニー・サンダース支援の活動と、2018年の中間選挙でDSAから下院議員候補をはじめ多くの立候補者を当選させる運動が契機となっった。ビルさんは選挙運動の軸となった戸別訪問、対話活動について語った。

 相手の話を聞き、いかに投票所へと足を運んでもらうのかに徹した計画と準備に尽きる。日本の政治状況にこそ求められる活動だ。低投票率を脱するために、相手の不満・要求を聞き出し、その解決の道が社会保障の充実や教育無償化など社会主義的政策の実現にあることを示す対話活動が求められている(2・3面関連記事)。

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