2019年08月30日 1589号

【議会を変える 第3子保育料完全無償化ついに実現! 大阪府交野市議 松村ひろ子】

 交野市6月議会で、多子世帯(第3子以降)保育料無償化の予算が可決し、国による幼児教育・保育(3〜5歳)無償化のタイミングに合わせて、多子世帯保育料(0〜2歳の第3子以降)完全無償化が10月よりスタートします。

 これまで交野市では、上の子どもの年齢が小学校就学前なら保育料は第2子半額、第3子無料でしたが、上の子の年齢が小学生以上なら(上と下の子の年齢が離れてしまうと)、第1子と同じ扱いで全額負担でした。

 そのため、子育て世代のお母さんたちから「保育料が高くて何のために働いているのか分からない」「子どもの数が増えると経済的な負担も増える。少子化対策というならば産み育てる環境をもっと整えてほしい」などの声があり、お母さんたちと一緒に「保育料の第2子半額・第3子無償化の完全実施」を求め、2017年11月に900筆以上の署名を集め市へ提出しました。

 その後、議長はじめ先輩議員の取り計らいで議員政策検討会が開催されることになり、初めて議員全員で政策を議論する機会をいただきました。検討会では「保育サービスを受けたいならそもそも自己負担すべき」や「待機児童が増えるから時期尚早」「幼児教育と保育は違う」など否定的な声もありました。

 しかし、議会で根強く要望した結果、市長も子育て世代の声を聞いて公約にし、6月議会にて多子世帯の保育料無償化の予算が可決されるに至りました。「第3子の保育料無償化」は子育てしやすい環境整備に向けての一歩だと思います。第2子の保育料無償化や待機児童ゼロに向けての保育園増設など先行市ではすでに実現されています。

 「一人会派で何ができるんだ」と言われたこともありますが、この4年間で会派のない議員が差別されず意見を言える場が保障されているのか検証できましたし、一人でも無所属だからこそ他会派とも協力しながらできることがあるのだと感じました。

 きたる市議会選挙(9月1日告示、8日投開票)で2期目をめざし、これからも、子どもたちはもちろん子育て中のお母さん、お父さんが輝くまちづくり、そして、だれもが輝くまちづくりに向けて取り組んでまいります。
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