2019年09月27日 1593号

【みるよむ(530) 2019年9月14日配信 イラク平和テレビ局in Japan 8月14日 韓国・釜山 日韓平和市民共同行動】

 8月14日、韓国・釜山(プサン)の日本領事館前でZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)や韓国・代案文化連帯などが呼びかける日韓平和市民共同行動が展開された。この一日行動をお伝えする。

 午前11時、日本領事館前の「平和の少女像」横で記者会見。ZENKOは日韓連帯で安倍政権の改憲と戦争策動に反対しようと訴え、日韓の市民が「日韓平和市民共同宣言」を日本語と韓国語で読み上げた。

 午後の日本領事館前リレー一人デモに続き、夕方から平和文化祭が開催された。代案文化連帯のユ・ミヒさんが「ウィシャル・オーバーカム」を歌う。

 韓国の社会主義政党である社会変革労働者党釜山市党は「日本の安倍政権は韓国を相手に経済戦争を引き起こしており、韓国の文在寅政権はこれに乗じて労働規制を緩和し、労働者を死の現場で働かせようとしています」と日韓グローバル資本の争いとその矛盾が韓国の労働者に向けられている事実を批判する。

 釜山緑の党カン・オンジュさんは、この日、釜山近隣の古里(コリ)原発周辺地域住民が甲状腺がんの責任を電力会社に問う裁判が敗訴したことを報告。「廃炉の日を目指して頑張る」と、安倍政権の原発再稼働も一緒に止めようと訴えた。

 ビデオメッセージで希望連帯労組共同委員長のユ・ヨンムンさんが「日韓労働者がより固く連帯し、安倍政権のたくらみを粉砕しよう」と呼びかけ、済州(チェジュ)島のノ・ミンギュさんは、海軍基地閉鎖、軍事基地化が狙われている第二空港建設中断、辺野古新基地建設、イラン派兵の中止を訴えた。

サードも基地もNO

 星州(ソンジュ)から駆け付けたカン・ヒョンウクさんは「サード(高高度防衛ミサイル)配備を中断させ日韓軍事情報保護協定を廃止すれば、平和を脅かす危機を止めることができます」と述べ、代案文化連帯、ZENKOと一緒に「サードは出て行け」「ここに座り込め」を歌う。辺野古新基地建設反対運動の先頭に立つ山城博治さんの連帯メッセージ画像も紹介された。

 日韓平和市民共同行動は、韓国の社会主義組織とZENKOが呼びかけ、済州島、星州、沖縄の反基地運動、反原発運動などが結集して成功した。日本、韓国の排外主義と軍備拡大に反対し、憲法9条改悪を許さずホルムズ海峡派兵に反対する声を上げた。日韓市民の力強い共同行動への確信を持つことができる。

(イラク平和テレビ局in Japan代表・森文洋)



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