2008年11月14日発行
1059号
【麻生も橋下も退場だ!12月行動へ 戦争と貧困をなくす 11・3団結まつり 大阪】
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「戦争と貧困をなくす!11・3団結まつり」が11月3日、大阪・扇町公園で開催され、
3800人が集まった。
東京での10・26団結まつりと連動する大阪のまつり。「国鉄労働者1047名の解雇撤回」「なくそう偽装請負・若者の使い捨て」「イラクからの即時撤
退」に「橋下大阪府知事による行革を許すな」が加わった。
大阪のまつりの特徴は、今こそ戦争と新自由主義路線に終止符を打ち麻生内閣を退陣に追い込もうと、12月諸行動への結集が呼びかけられたことだ。
それを象徴したのが、ステージ横に立てられた「麻生・橋下倒せウォール」。段ボールで作った横4メートル・縦6メートルの巨大な壁で、「軍事費を削って
貧困をなくせ」「非正規職員の大量解雇をやめろ」など怒りの寄せ書きが書き込まれ、12・15ワンデイアクションへの参加を呼びかける。
若者の使い捨て許すな
国鉄闘争共闘会議の星野良明副議長、鉄建公団訴訟原告団の酒井直昭団長は「分割民営化による1047名の解雇が国策であった以上、政治解決を求めてい
く。政治解決できないのなら、12月24日に結審し、来年3月にもといわれる高裁での判決をとりにいく」と訴えた。
平和と民主主義をめざす全国交歓会の山川義保代表は「12・15ワンデイアクションはイラク・インド洋からの即時撤退を求める闘いの山場であり、吉岡
100万署名の第2次提出日でもある。新自由主義路線転換へさまざまな闘いを持ち寄ろう」と呼びかけた。
まつりには、松下争議の吉岡力さん、キヤノン非正規労働者組合の宮田裕司さん、関西電力グループ・エネゲートの吉岡誠一さん、光洋シーリングテクノの矢
部浩史さんなど、非正規・不安定雇用と闘う若者たちも勢ぞろいし、12月行動への立ち上がりを呼びかけた。
吉岡力さんは「10月27日に第1次提出した署名は2万6672筆。短期間でよく集まり、若い世代が自分たちの問題として協力してくれたのが特徴だっ
た。この闘いは派遣撲滅の闘いだ。負けられない。第2次にはもっと上回る署名を集める」と決意表明。関西でも増え続けている偽装請負・雇い止め争議をつな
ぎ、ともに闘う一日行動を12月10日に行うことを明らかにした。
若者の使い捨てを許さない取り組みとしては、大西真波さんの正社員化を実現する会や河内谷さんの雇用を実現する会などが、連絡会をつくることを提案。
12月13日には争議一日行動に取り組み、派遣労働の禁止を求めるシンポジウムを開催する。
大阪府立学校で働く非正規職員有志の会は、「346名全員の来年3月末での雇い止めという理不尽な大量解雇は絶対に許せない」と予算案審議の12月府議
会に向けて全力で闘うことを表明。12月12日には集会を開催し、座り込みも辞さない覚悟だ。
イラク平和テレビ局in
Japanも12月6日に京都でサナフィルムフェスタを開催する。上映するのは、「銀行ではなく国民を救え」と銀行に抗議行動をかけた米・シカゴの闘いや
10月1日共和党大会を4万人のデモで取り囲んだ最新映像などだ。
佐久間さんが登壇
まつりの終盤には、佐久間忠夫さんが元気な姿で登壇。後期高齢者医療制度の廃止を求めて10月27日から5日間のハンストを貫徹した佐久間さんは「やっ
てよかった。多くの激励があった。情勢は変わってきている。もう一押しのところにきている」とまつり参加者全員を激励し、フィナーレを迎える。
引き倒すはずの「麻生・橋下ウォール」は途中で風のために「自壊」したが、「戦争と貧困にノー」のかけ声とともに踏みつぶされた。鉄建公団・運輸機構訴
訟原告や家族会が登壇しての団結がんばろうでまつりをしめくくった。
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