2012年05月04・11日発行 1230号

【おおい町に再稼働監視テント】

 「原発再稼働監視テント」ができたと聞き、4月22日、福井県おおい町に入った。

 大飯原発は大島半島の北端に立地する。JR若狭本郷駅から原発に向かう途中、漁港の岸壁の一角に5張のテントが並んでいた。

 監視テントは埼玉県川口市の臼田敦伸さんが4月9日に設置。原発ゼロの日、5月5日まで続ける予定で一人で始めた。

 あいにく臼田さんは小浜市で開かれる緊急集会参加のため外出中。留守を守っていたのは、田中●(サンズイに列)さん(68歳)だった。田中さんは埼玉県 入間市から4月18日に監視テントに来た。

 田中さんの関心事はやはり地元住民の反応だ。

 「反発されていると感じることもあるけど、具体的ないやがらせはない。ここは漁師が多いでしょう。大飯1、2号機建設のとき、漁師たちは関電にだまされ たと思っていることは間違いない。漁師は船を出し資材を運んだ。リゾート施設建設のためで、原発のためとは決して言われなかった。3、4号機の増設のとき 関電は支払うお金を5倍以上にしたらしい。漁師たちは一度だまされたと思っていたから、内心では応援してくれている人もいるのではないかな」


「断じて許さない」

 その後、小浜市に向かった。市内でデモ行進が始まっていた。臼田さんの姿は見つけられなかったが、デモの先頭に中嶌哲演さんがいた。

 3月末の福井県庁内での断食、4月17日の経産省前テントでの集団ハンストの疲れも見せない元気な姿が印象的だ。「断じて再稼働は許さない」との中嶌さ んの意気込みを全国に伝えたい。(K)


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