2016年04月01日発行 1422号

【国際女性デー つどい開催 「女性の貧困」解消も安倍打倒で OPEN】

 3・8国際女性デーに合わせて3月6日関東では都内、8日関西は大阪市内で「女性デーのつどい」を持った。ともに戦争法廃止2000万人署名の取り組みを踏まえて参加しようと、関東ではつどいの午前中、関西は3月3日につどいの呼びかけも兼ねて署名行動を行った。

 つどいでは、基調報告で安倍政権の「女性活躍政策」を批判。「指導的立場の女性を増やす」と言いながら、増えたのは非正規の労働者。低賃金で不安定な雇用が「女性の貧困」の要因であり、誰でもが人間らしく生活できる生活を保障するために、最低賃金1500円を要求していこうと呼びかけた。

 また、「働く女性の支援」を掲げながら、保育の受け皿も増やさず質も低下していることが問題になっている。東京・大田区では「現在60ある公立保育園は最終的に18にまで減らし民間委託されようとしている」、練馬区でも「民間保育所の中には、子どもの名前さえ言わない保育となり、子どもが物のような扱いを受けている」とすさまじい民間委託の状況が語られた。このような安倍政権のもとでは、女性は「活躍」できない。

 東京メトロの女性労働者のたたかいを描いた『メトロレディーブルース3』の上映では、非正規差別を許さず粘り強くたたかう姿に共感を覚えた。安倍首相が「同一労働同一賃金」を言い出している中で、非正規と正規の「均等待遇」を実現するのは労働者のたたかいでしかないことを改めて確認できた。

 関西のつどいでは、約5年のたたかいの後、ようやく解決を得た、なかまユニオンの女性が「裁判の時に知らない人もたくさん来てもらって、いろんな人に支えてもらったから続けられた」と発言した。なかまユニオン阪神分会は紙芝居でアピール。セクハラを認めず、被害者と組合を「名誉棄損」で訴えた会社マリーマーブルに対して、謝罪と損害賠償を求めてたたかう女性たちの裁判支援を訴えた。

 辺野古新基地建設工事を中止させた情勢も報告され、連帯ツアーの参加者からは「現地に行ってみて、工事は止められることが実感できた」と希望あふれる発言があった。

 両会場ともに、安倍打倒にむけたたたかいの熱気にあふれる集会になった。

(平和と平等を拓く女たちの絆<OPEN>・山本由子)



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