2016年04月01日発行 1422号

【3・20ZENKO集会超満杯 山城博治さんが闘いを鼓舞 安倍に勝てる―辺野古につながる街頭署名で】

 「辺野古の闘いとつながる2000万人署名運動で必ず安倍政権は打倒できる」―3月20日、大阪市内で開かれた「沖縄連帯!『戦争法廃止を求める2000万人署名』を成功させる集い」の参加者は安倍打倒への確信を共有した。

安倍は決して強くない

 主催者あいさつで2016ZENKO実行委員会の田中拓真全国実行委員長は「最近、安倍政権への痛打となった闘いが2つある。稼働中の高浜原発を停止させた大津地裁の仮処分決定。そして辺野古埋め立て工事の中止だ。この和解は安倍政権の強権的手法の敗北を意味する。アベノミクスの破綻は明確だ。安倍政権は決して強くない。闘えば勝てる」と7月末に大阪で開く2016ZENKOをともにつくることを呼びかけた。

 沖縄・辺野古から山城博治さんが駆けつけた。会場は300人以上で超満杯。あふれた参加者は演壇周辺にも座り込んだ。

 山城さんは、簡潔でメリハリのある報告でゲート前座り込みの攻防をリアルに再現。身振り手振りを交えた訴えや、ときには『座り込め ここへ』の歌で参加者を鼓舞する。

 「辺野古の闘いは、閉塞感きわまる日本社会の中で、おぞましい限りの政策と暴力を押し付ける安倍内閣に勝てるかもしれない。希望の窓ではないかと感じる。負けるわけにはいかない。心をつなぎ、仲間を信じ、勝利を信じ、その先に社会を変革する力になれるという自信を持ち、運動を進めていく」と辺野古の闘いの展望を語った(講演要旨3面参照)。

 元衆議院議員の服部良一さんも「和解は安倍を追い詰めた証拠。工事中断で、1年か1年半という時間をもらった。その間に安倍を打倒しよう。大局的立場から野党共闘を」と連帯あいさつ。全交の山川よしやすさんも「展望をつくっている辺野古の闘いに学び、連帯してここで勝とう。今、転換点にいる。2000万署名運動で安倍を倒す野党共闘の形をつくろう」と訴えた。

毎日毎日の積み重ねこそ

 辺野古の闘いと同じく2000万署名運動も勢いを増している。締め切りまであと1か月だ。

 ZENKO関西の集計は2万3千筆に到達。署名集め隊(協力者)は200名を超えた。

 川島実穂さんは「600日以上の座り込みで工事を中止させた辺野古の闘いと同じように毎日毎日の署名行動の積み重ねが安倍政権を追い詰めています。安倍の支持率を下げてきた。街頭に出て多くの人と対話をして『明日につながる署名だ』と元気になっている人たちがたくさんいます。働きかければ社会は変わると確信をもつ市民が増えることが安倍の一番恐れていることです」とこの間の取り組みを紹介。これからあと100筆の積み上げ、新たに100筆以上を集める協力者を1000人つくるための働きかけを強めることを呼びかけた。

 ユニークな報告が続く。「訪問活動はハードルが高いという声を聞くが、実行すればそんなことはない。積極的に取り組もう」「戸別訪問は敷居は高くない。地域を知ることができる。点から線、線から面にする取り組みだ」「1週間連続署名行動に取り組んだ。1週間で1447筆ゲットした。計画するときは『ほんとにできるかな』と思うくらいのチャレンジがちょうどいい。できて当たり前のことでなく、大きく背伸びして取り組むのが大事。必死のパッチで取り組める」

 街頭での署名活動の報告をじっと聞き入っていた山城さん。「街頭で、歌も歌いながら、笑顔で人に働きかけをしていることが戦争法を止めていくことにつながると思います」とエールを送った。

 山城さんにカンパと激励物が渡された。実行委員会ではなんとしても10万円を超えるカンパを渡そうと、街頭でもチケット販売を進めてきた。その努力が300人以上の参加と10万超のカンパに結実した。最後は山城さん自作の替え歌『今こそ立ち上がろう』の大合唱で実りある集会を閉じた。



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