2016年04月01日発行 1422号

【戦争法廃止2000万署名を達成しよう 3・19総がかり行動に5600人 東京集約分で500万筆】

戦争法強行から半年

 戦争法採決強行から半年。法の施行が迫る3月19日、東京・日比谷野外音楽堂で「戦争法廃止!安倍政権の暴走許さない3・19総がかり日比谷大集会」が開かれ、5600人が集った。集会後は銀座をデモ。「戦争法廃止/安倍内閣退陣」のプラカードを掲げ、街行く人に訴えた。

「選挙には間に合わせる」

 集会には民主党・枝野幸男幹事長と共産党・小池晃副委員長が出席した。枝野幹事長は「みなさんから、まだ甘いとかもっと急げとか言われている。私たちは民主主義を守る闘いをやっているが、(党内でも)お互いの違いを時間をかけて話し合い、すりあわせている。しかし選挙には必ず間に合わせる」と表明。小池副委員長と三度、握手を交わした。

 ティーンズソウルの16歳の女子高校生の発言に、会場は一言一言聞き逃すまいと静まり返る。「授業で政治的な内容が取り上げられることは少なく、政治活動の届出制も出て、ますます関わりにくい社会になっている。授業より、おじいちゃんおばあちゃんから戦争の怖さを教えられる方が何倍も心に響く。文句を言うだけでなく、家族や友人に安倍政権の危険性を自分たちが伝えていくことが大切だと思っている。参院選はこれからを生きる私たちにとって重要な選挙。当たり前の生活の中に、政治のことが飛び交うような社会にしていきましょう」。「そうだ」のかけ声と大きな拍手に包まれた。

 日本医師会前会長の原中勝征さんも登壇。「太平洋戦争で3千万人のアジア人が亡くなり、日本人も310万人亡くなった。戦争は人類最大の罪だ。1%が99%を支配する格差社会。主権は国民でなく、お金になってしまう。みんなが幸せな人生を送れるように。政府はその一点のために働くべきだ。野党共闘で安倍政権は辞めてもらおう」と訴えた。

5・3憲法集会へ

 沖縄から参加したヘリ基地反対協抗議船船長の北上田毅さんが強調したのは、辺野古新基地建設阻止の市民の運動の力だ。「八方ふさがりの政府は和解案を渋々のんだ。工事中止に追い込んだのは県民と支援者の闘いの大きな成果だ。和解文に『判決に従う』とあるので敗訴したら工事阻止は難しくなる、という意見があるが、かりに負けても知事として阻止のためやれることは次々とある」と力強く述べた。

 壇上に「現在500万署名」の横断幕が掲げられた。東京で集約された戦争法廃止署名の数だ。総がかり行動実行委員会から「2000万署名を達成しよう。5月3日に憲法集会、国会閉会後の6月上旬には去年を上回る大集会を開きたい。民主党には『選挙までに間に合わせる』との約束をぜひ守ってもらおう」と呼びかけられた。



ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS