2016年04月08日発行 1423号

【1423号主張 市民の力と野党共闘で安倍打倒 2000万署名ラストスパート】

市民の怒りに焦る安倍

 国民生活をどん底に突き落とし、さらなる貧困、戦争、改憲に暴走する安倍政権を市民の闘いが追い込んでいる。3月19日、戦争法廃止大集会5600人に続き、26日反原発集会には3万5千人が参加。辺野古現地で力強く闘い続ける山城博治さんのスピーチは会場を勇気づけた。戦争法廃止、沖縄反基地、反原発の闘いが結ばれ、安倍打倒の一つの闘いへと前進している。

 安倍は今、野党共闘に「民共合作」などとレッテルを貼り、安倍応援勢力は共産党を「破防法適用団体」とする答弁書を政府と一体になって引き出すなど、時代錯誤の反共攻撃を繰り広げる。手段を選ばない野党攻撃は、市民の闘いが野党共闘を進展させ、政府与党を追い詰めつつある情勢への焦りの表れだ。

 戦争・原発・貧困への怒りを結集すれば、安倍の衆参同日選―改憲策動を打ち破る展望が開ける。

進む野党共闘

 「安倍1強」に対し、バラバラの野党に共闘などできるはずがないと思われていたのが、昨秋の戦争法反対大闘争から局面は劇的に変わった。すでに熊本、宮城、長野、新潟、徳島・高知など10選挙区で野党統一候補が実現している。4月に行われる2つの衆院補選でも、与党は京都3区で不戦敗、また北海道5区でも野党統一候補が予測を超えて与党を追い上げている。戦争法反対で立ち上がった市民は、闘いの中から野党共闘の上積みをめざす。

 野党共闘は数だけでなく、質的にも前進している。戦争法廃止が目標の「1点共闘」から、安倍政権打倒、国会・選挙協力、脱原発など市民が望む広範な政策で民主・維新(民進へ合流)、共産、社民、生活の5野党の一致点が作り出されている。「保育園落ちた日本死ね!!!」ブログでの子育て世代の叫びをきっかけに急速に焦点化した待機児童問題でも、5野党共同で保育士の給与引き上げ法案を提出する大きな前進があった。

 これらはすべて、安倍政権打倒とグローバル資本の支配からの脱却を願う市民の闘いが作り出したものだ。党利党略の駆け引きに明け暮れていた野党を、市民が望む政策の実現のために動かす―戦後日本で容易に実現しなかった前進を市民は手にしている。

 一方、改憲派の巻き返しの動きも強まっている。教育無償化など市民が望む政策を一部取り入れるふりで票をかすめ取り、衆参3分の2を制して改憲発議を狙う安倍自民とおおさか維新の会のデマ宣伝を許してはならない。

衆院補選、参院選勝利へ

 2000万署名は、全国500万筆集約(3/19)が発表された。全交が呼びかけ街頭で集めた第1次分3万筆も総がかり行動実行委員会に提出された。あと1か月足らず。署名共同行動を広げ、さらに地域の隅々に届けるときだ。

 安倍を追い詰める原動力となったのはオール沖縄と辺野古現地の力だ。この闘いに連帯し、2000万署名のラストスパートですべての市民の怒りを結集しよう。5・3憲法集会、6・5国会包囲大集会を成功させ、野党共闘のさらなる拡大を勝ち取ろう。衆院補選、参院選、衆院選勝利で、改憲策動を打ち破り、戦争法廃止と安倍打倒を実現しよう。

 (3月27日)
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