2016年04月08日発行 1423号

【暮らし顧みない政治に終止符を 全国大集会に3万5千人 原発のない未来へ】

 3月26日、東京・代々木公園で「原発のない未来へ!全国大集会」(主催:さようなら原発1000万人アクションなど4団体)が開かれ、3万5千人が参加した。集会後は3ルートに分かれてデモ行進し、「原発いらない」と声を上げた。

 首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんは「この5年間、絶えず脱原発の声を上げてきた。大津地裁の高浜原発運転差し止め決定は大きな希望。必ず原発を止め、避難者や福島のみなさんの問題もいち早く解決する決意を込めた集会とデモにしたい」とあいさつ。

 福島からは佐藤和良・福島原発告訴団副団長が登壇し、「10万人余が故郷を奪われ、生業(なりわい)を奪われ、家族が散り散りにさせられた。年間20ミリシーベルト以下の汚染の地に帰れと強制し、東京オリンピックの前には事故などなかったことにしてしまおうという安倍政権を許すわけにはいかない。賠償打ち切りと帰還の強要に反対する100万人署名にご協力を」と呼びかけた。

 今年はチェルノブイリ事故から30年の節目でもある。ベラルーシで事故にあい、被害者の権利のために闘ってきたジャンナ・フィロメンコさんが来日した。

 「真実を隠していたソ連政府に対し、移住を求めて闘い、デモや集会を行った。5年目にして汚染地域から移住できた。しかし、その後の問題は自分たちで解決するようにと政府が責任を放棄したため、首都ミンスクで被害者の会をつくった。被害者の声を聞き、権利を守らなければならない。被害者を忘れてはいけない」

 戦争法廃止や辺野古新基地建設阻止を闘う市民もマイクを握った。総がかり行動実行委員会からは「参院選で野党共闘を実現し安倍を打倒しよう」との訴えがあり、沖縄から駆けつけた山城博治・沖縄平和運動センター議長は「辺野古の闘いに勝利し、戦争への道を止め、原発など人びとの暮らしを顧みないくそったれな政治に終止符を打とう」。肩を組み「今こそ立ち上がろう」と歌って団結を固めた。

 平和と民主主義をめざす全国交歓会は会場入り口などで放射能健康診断署名や戦争法廃止署名を集めた。



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