2016年04月08日発行 1423号

【「戦争法の施行を許さない」 議員会館前で座り込み&スタンディング】

 戦争法の施行を翌日に控えた3月28日、国会前の路上で「戦争法発動反対!戦争する国許さない3・28閣議決定反対!国会議員会館前座り込み&スタンディング」が行われた。「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が、黙ったまま施行日を迎えるわけにはいかないと急きょ呼びかけ、約500人が集まった。

 アピールは正午から5時間続けられた。座り込みの途中に3度集会を開き、全員が立ち上がってスピーチを聞くという行動だ。

 平和を実現するキリスト者ネット事務局の渡辺多嘉子さんが、一緒に座り込むムスリム(イスラム教徒)の人たちを「イスラムには、一人を殺すことは全世界の人を殺すことと同じという教えがある。そういう人たちが圧迫され、不当な被害を受けている」と紹介する。

野党共闘の前進へ

 「野党の共闘を『野合』と言う自公にはその言葉をそのまま返したい。これは明らかに私たちの共闘であり、連帯です」。日本山妙法寺の武田隆雄さんは物静かな口調で語った。「戦争法に反対する宗教者の集会には心ある創価学会の人も含め500人が集まった。野党共闘が実現したのであと一歩だ」

 「野党共闘が10選挙区で実現し、20選挙区に広がる可能性が出ている。長崎の2000万署名では、120人が一斉に出て1時間で940筆集まるなど、急速に地域の運動が広がっている」(憲法共同センター)「署名にはお母さんや若者が参加している。殺したり殺されたりしないとの思いが強く、その一人ひとりの意思の結晶が安倍打倒につながっていく」(日本消費者連盟)。野党共闘前進の根底には、2000万署名への広範な市民の共感がある。

 総がかり行動実行委員会の高田健さんがまとめのあいさつ。「さまざまな団体が思想信条などの違いを超えて文字通り総がかりで集まってきている。施行前のきょう、この瞬間に反対の行動に立っていることが重要。安倍の任期は2018年の9月までで、その間参議院選挙は1回しかない。任期中に憲法を変えると言ったのは、今度の参院選で絶対に3分の2を取るという安倍なりの背水の陣、決意表明だ。私たちが共闘して何としても3分の1以上を闘いとれば、2007年おなかが痛くなって辞めた安倍首相にその二の舞を演じさせることができる」と訴えた。

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