2016年04月15日発行 1424号

【議会を変える 市民と変える/東京都足立区議・土屋のりこ/辺野古請願不採択 反対討論に立つ】

 3月24日、議会最終日。今回、私たち「平和と民主主義をともににつくる会・東京」から沖縄の辺野古新基地建設に関する請願を提出しており、不採択に対する反対討論を本会議でおこないました。

 請願の趣旨は、辺野古新基地建設計画の断念・工事中止と代執行裁判取り下げの意見書を足立区が国に出すことを求めたもので、その後、国が和解に応じ裁判を取り下げた流れからみると、とても時宜を得た取り組みでした。

 反対討論では、まず「工事中止を含む和解が成立し、新基地建設工事が中止され、市民の闘いが成果を得たことをうれしく受けとめる。願わくば2月29日の総務委員会で請願が採択されていれば、時流の先を読んだ動きとなり良かったのに、残念」と皮肉ってみました。案の定、発言中、向かって右の与党席からガヤガヤと野次っぽい音(声と呼べるほどはっきりは聞こえない)がわき起こります。

 が、続けて3月13日の米兵による女性暴行事件に言及すると、議場はしーんと静まったように。「軍隊の基地は殺しの訓練施設であり、相手を人間と思わないよう訓練される。基地があるかぎりレイプ・暴行事件は繰り返されてしまう。基地をなくさないといけない」と強調しました。

 「軍隊を批判するといつもうるさく反論する自公議員がきょうは野次一つ飛ばせなかった。立派な反対討論でしたね」と傍聴のかたからお褒めいただきました。ありがとうございます。

 他にも今議会には、戦争法廃止の意見書提出を求める請願を野党共闘で出していました。私と共産党、民主党、維新の党(当時)議員が共同して紹介議員に名を連ねる請願は、昨年に続き2度目。戦争法反対の闘いの中で切り拓いてきたことです。

 ともにつくる会の辺野古請願も、戦争法の請願とあわせて、共闘する会派の議員みなが委員会での否決に反対を示していただきました。

 足立区議会は45議席中30議席を自公が占め、かつ意見書提出を求める場合は全会一致でないといけないという申し合わせがあります。請願を採択にもっていくには難しいものがありますが、本会議で発言できる機会は最大限に活かし、声を区政に届けていきたいと思います。みなさんもぜひ一度、足立区議会に傍聴にお越しください。

ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS