2016年04月15日発行 1424号

【学び、考え、行動する 高校生も戦争法施行に抗議】

 戦争法が施行された3月29日夜、国会前で3万7千人が抗議の声を上げた。シールズと学者の会が主催した集会では、宮城県から参加の高校1年生せいなさんがマイクをとった。発言を紹介する。

 自分の言葉でちゃんと伝えたいと思い、ここに立った。私は今の政権に不安と強い怒りを持っている。安保法制は日本が戦後貫いてきた平和主義に反する。この国が今やっていることはおかしい。

 去年夏、仙台での小さなデモに学校帰りに一人で参加して以来、私は黙って見ているわけにはいかなくなった。9月、強行採決の場面をテレビで見ていて、これからどうしたらいいのか考えた。身の回りで起きている現実に見て見ぬふりをして生きていくことはできなかった。

 顔も名前も出してしゃべることはリスクがある。「そんなことして何が変わるの」と言う子もいる。でも、誰かがやらなかったら、政権の暴走は止まらない。少しでも誰かを変えられるか。それは、声を上げることからだと思う。

 宮城県教育委員会は校外での政治活動は生徒が自主的に判断して行うものと位置づけた。高校生が政治について考えるきっかけが増える。だからこそ一人ひとり学び、考え、行動することが大事。間違っていることには間違っていると私は声を上げ続ける。

 私たち主権者の意思を無視する安倍総理にこの国の未来は任せられない。脅しや挑発には負けない。一人じゃないから。私はまだ選挙に行けないが、これからも学び、考え、行動し続ける。
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