2016年04月15日発行 1424号

【宮古・石垣を戦場にするな 自衛隊配備を止める東京集会】

 3月28日、沖縄・与那国島で陸上自衛隊沿岸監視隊の発足式が行われた。2018年度以降、宮古島と石垣島にも自衛隊が配備されようとしている。琉球弧の島々を戦場にさせてはならないと3月30日、都内で集会が開かれ、約200人が集った。

 集会に先立ち、現地の市民でつくる「止めよう自衛隊配備!東京行動宮古島実行委員会」と「石垣島への自衛隊配備を止める住民の会」は、3月26日の宮古島・石垣両市の集会で採択した配備計画撤回要請書を防衛省に届けた。

 集会で現地からの参加者が共通して訴えたのは、「陸でも海でも今日まで緊張や脅威を実感していない。自衛隊配備こそ近隣諸国との緊張感を生む」という危機感だ。

 宮古島には800人規模の実戦部隊が地対空・地対艦ミサイルとともに配備され、弾薬庫や実弾射撃訓練場などが建設される。「地下水が唯一の水源。基地建設による汚染は島民の命にかかわる」と厳しく批判した。石垣島にも600人規模の警備部隊・ミサイル部隊が配備される。「本土の若者や母子の移住者が多いのは、基地がなく何の事件もなかった幸せな町だから。島の基地が非常事態になっても自衛隊は住民を守らない」

 「与那国島の明るい未来を願うイソバ(注)の会」の稲川宏二さんは「自衛官160名と家族94名がやって来た。八重山諸島に戦後初めて軍隊が配備された。島が占領されたかのようだった」と報告。「中国の脅威など全く感じてこなかった。配備賛成者も過疎・経済対策が理由。安倍政権は中国と紛争を起こし、沖縄を切り捨てるのか。私たちは本気で安倍政権に立ち向かいたい」。大きな拍手が起こり、激励の声が飛んだ。

(注)15世紀末に実在したとされる与那国島の女傑

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