2016年04月22日発行 1425号

【フィリピンから266筆届く】

 4月6日、16ZENKOに参加するフィリピンの音楽家ポール・ガランさんから、2000万署名266筆がAKAYプロジェクトをともに創る会(子どもと地域住民のためのフィリピン・日本の共同事業を行う)に届けられた。2月のマニラ・アジア非核大会での日本の参加者の訴えに応えたものだ。メッセージと参加者の感想を紹介する。

戦争法反対 平和の前進へ

 親愛なるAKAY、子ども全交、全交の同志の皆さん

 私たち、AKCDF(アバカダカユマンギ地域発展基金)―MAPALAD KA(戦争と暴力に反対する市民)は、日本の軍国主義化を否定し安倍晋三内閣主導のあらゆる戦争法制を認めない憲法9条を断固支持します。

 AKCDF―MAPALAD KAの家族たちは、同封の署名によって、アジアの平和な社会を守るため、日本の戦争法に反対し、平和を愛する人びとを支持する意思を表明します。

 正義と人権を守る闘いの心が、世界の平和を前進させようとする人びとをより強く結びつけますように。
 国際連帯万歳!

2016年4月5日 ポール・ガラン

訴えに応えてくれた

 2月のフィリピン連帯ツアーに参加した。32年前(1984)年に建設されたが一度も稼働していない「バターン原発」と、「バターン死の行進」(日本軍の捕虜虐待の歴史)の道標が1キロ間隔で建っている様を同時に眼のあたりにして、福島原発事故と侵略の歴史も持つ日本の姿を逆に見せつけられた思いがした。

 1992年に人民の力で国内にある米軍基地の全面撤去を勝ち取ったフィリピンの歴史は、99年の「訪問米軍地位協定」(VFA)によって再び崩されようとしている。それに加え、日本政府も同じ協定を結んでフィリピンに進出しようと画策している。

 私は、マニラ非核大会で自衛隊の大きな変質(集団的自衛権容認)のもとに戦争法はフィリピンでも実質化されようとしていることを訴えた。日本の市民たちのかつてない闘いの盛り上がりも紹介した。「共に力を合わせて日本の戦争法を廃止しよう」とのつたない訴えは、大会の場での55筆と合わせ計321筆の署名となって還ってきた。

 国際連帯で戦争法廃止へ!

   (全交兵庫・三橋英子)

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