2016年06月03日発行 1430号

【戦争法廃止2000万人署名/全国1200万筆まず提出/地域の隅々から政治を変える/署名運動は、市民力を育てた! 大阪・枚方市】

 5月19日、全国で取り組まれてきた「戦争法の廃止を求める2000万人統一署名」1200万筆が提出された(4・5面に関連記事)。街頭で、地域で、市民一人ひとりが呼びかけ対話して積み上げてきた大きな成果だ。大阪の2000万署名枚方(ひらかた)・交野(かたの)実行委員会は7千筆を超える署名を集め、地域に大きなインパクトを与えた。署名行動の中心となった手塚美子さんに報告を寄せてもらった。

 まず、戦争法廃止に私がこだわるわけは、(1)自衛隊が武器を持って外国に行けば、殺すか、殺されるかどちらかだ(2)1人4万円もの税金を人殺しのために負担させられるのは嫌だ(3)沖縄辺野古の基地は普天間の代わりではない新基地だ、ということ。

沖縄に足を運ぶ

 昨年11月の大阪団結まつりで、沖縄の上間芳子さんから「勝つ方法はあきらめないこと」と聞いた。その確信がどこから来るのか確かめたくて、2月のZENKO辺野古ツアーに参加した。キャンプ・シュワブゲート前に朝6時半から座り込んだ。隣にいたおばあは毎日4時半に出てそこに通っているという。「子や孫に2度と同じ苦しみを味わわせたくない」のゆるぎない決意。これが沖縄の強さだ。

 沖縄に行って感じたのがマスコミは真実を伝えない≠ニいうこと。現地でいただいた『辺野古新基地建設4つの誤解』リーフレットの「米軍は、辺野古が唯一の選択肢にこだわっていない」との記述は、私自身が認識できていなかったのでびっくりした。知った者の責任を痛感した。

 街頭での対話は真実を伝えるとても大切な場だ。『4つの誤解』リーフを500部取り寄せた。私の辺野古ツアー感想文も「読んで考える材料に」と中高生にも手渡した。

 枚方からは毎月誰かが沖縄ツアーに参加。4か月で10人が現地に足を運んだ。実行委員会で報告を聞き、刻々と変わる現地の息吹を感じながら取り組めたこともよかったと思う。

200人以上の協力者と

 連日の街頭行動を軸に、考えられることは何でもやった。家族、知人、友人、サークル仲間への依頼、近所や、平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会『平和がいちばん』の読者訪問、手紙での依頼―などなど。100筆以上集めた方、署名の集約先を自宅にした方など200人以上の協力者が生まれた。「子どもたちに平和な日本を引き継ぐために今私たちがしなければならないこと、精一杯頑張らなければ!」などのお手紙やカンパは何よりの励みになった。

 街頭には立てないが「前日のお知らせチラシ」ならできる、と仲間からアイデアが寄せられた。たとえ1人でも必ず署名に来て下さるという、思いがけずうれしい効果にその後は毎回取り入れた。「自分は何ができるか?」と各自がスタイルを工夫し、協力して取り組んだすべてが、枚方・交野での7千筆を超える署名提出につながった。

共闘作り出す力に

 また、「19アクション」として毎月他の団体とともに署名行動を積み重ねた。

 4月24日の「戦争法廃止枚方市民集会」では、市民の会代表の手塚たかひろ市会議員が共産党のみわ智之氏とともに3分間のあいさつ。署名運動が7月参院選に向けて「野党は共闘」を枚方の地で推し進める大きな力になったことを最後に報告しておきたい。

(「戦争法廃止」2000万人署名枚方・交野実行委員会 手塚美子)





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