2016年06月03日発行 1430号

【『ガマ人間あらわる』宮崎公演大成功―「月桃の花」歌舞団/築いたつながりを公演に、原発停止に】

 『ガマ人間あらわる』宮崎初公演。できるのかと心配した熊本地震直後の5月4日、参加者118人とともに大成功で終わらせることができた。

 私の故郷、宮崎に避難者が350世帯以上もいる。なんとかつながり「ガマ人間―」の公演をしたいと思ったのが、昨年2月。会場を押さえてから足掛け10か月、仲間と必死で現地への情宣に通った。

 公演の意義は大きい。

 宣伝行動の中で、埼玉から避難した若山治憲さんから歌舞団にメールがあった。「避難者を囲む会」を企画した。若山さんは、娘さんを守りたいと、奥さん、娘さんを宮崎へ。その後、埼玉で仕事をしなければならない理由を一つずつ消し、仕事をやめ自らも避難。宮崎で一緒にチラシを配り、あちこちチラシ置きも。公演当日、避難の経過を話し、テーマ曲『ダイレクト』合唱にも参加。「子どもの命を守るためにできるだけのことをする」と語る若山さんと今後もつながっていきたい。

 北きりしま移住センターの中里みきさんとも出会うことができた。東京から避難し、避難者を支える活動、憲法カフェ、原発反対金曜行動をされている。中里さんの移住で、宮崎が変わりつつあると思う。3月に開催された『小さき声のカノン』上映会でアピールと宣伝をさせてもらったことは大きかった。上映会でチケットを購入し、公演後の感想交流会まで参加した人もいた。

 鹿児島県川内(せんだい)原発に反対する方も多く参加した。原発に反対している高原(たかはる)町の実家の力強い応援も得られた。「全国でこの公演をして」「命の大切さを深く考えさせられた」「原発・戦争のない国にするためには、伝える人たちがいないとダメ。それを『月桃の花』歌舞団が頑張っている」―参加した118人中76人がアンケートに記入した。

 公演後、なんとしても原発を止めなければ、という思いがさらに強くなった。宮崎でのつながりを大切にし、次は鹿児島公演を実現したい。

(『ガマ人間あらわる』宮崎公演実行委員長・本田尚子)

◆福島公演スタート企画
8月14日14時開演(福島市A・O・Z、入場無料)

◆福島公演 10月8日15時開演(福島市音楽堂小ホール)

◇連絡先「月桃の花」歌舞団 gkabudan-info@m-shonan.jp



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