2016年06月17日発行 1432号

【私たちが政治を変えよう 6・5総がかり大行動  国会周辺に4万人】

 「明日を決めるのは私たち―政治を変えよう!6・5全国総がかり大行動」が6月5日、全国100か所以上で行われた。国会周辺には4万人が集い、参院選勝利・安倍内閣打倒を訴えた。

 参加者が口々に語るのは安倍の争点ぼかしへの批判だ。「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」の山口二郎法政大教授は「争点は何と言っても憲法を変えさせるのかどうか。野党共闘はその闘いのスタートに過ぎない。死に物ぐるいで闘って、投票率を60%に上げたら勝てる」と励ました。

 午後2時半、全国一斉に声を上げる。議事堂に向け「市民が変える/選挙を変える」のプラカードをかざした。

 シールズの奥田愛基さんは「アベノミクスは失敗し、経済政策では結果が出た」と語り、「みんなの暮らしに税金使え」「税金使って格差をなくせ」とコール。「絶望とかあきらめとかもうやめましょう。新しい時代をつくっていきましょう」と呼びかけた。

 まとめは総がかり行動実行委員会の高田健さん。「選挙での野党共闘はかつてなかった出来事。しかし、勝たなければ意味がない。闘ったがダメだったでは済まされない。必ず安倍を倒そう。6月19日、沖縄県民大会と呼応して再度国会に集まってほしい」と締めくくった。

 大行動に先立ち、安保関連法に反対する学者の会はシールズと共同で「全国大学有志の会総決起行動」。シールズ琉球の元山仁士郎さんは「安倍は米兵による女性殺害事件を『タイミングが悪い』。沖縄の人びとが死んでいいタイミングがあるのか。翁長知事は『ごめん、守ってあげられなくて』。こういう政治家を国会に送るべきだ」と話し、コールを続ける。「日本にとって沖縄って何だ」「安全保障って何だ」「女性を守れ」「子どもを守れ」「命を守れ」。呼びかけ人の佐藤学・学習院大教授は「市民が共闘したからこそ32の一人区すべてで統一候補ができた。今選挙は改憲が争点。7月30日、大規模な集会を開きたい」と提起した。




大阪でも総がかりで

 大阪ではJR大阪駅前の集会に、参院選挙区予定候補をはじめ野党4党がそろった。民進党現職の尾立源幸(おだちもとゆき)議員に続き、共産党わたなべ結予定候補が「民進党予定候補とともにこの場にいるのがとてもうれしい」と野党共闘の前進は市民運動の力と強調。社民党、生活の党は「市民の代表として2人の勝利を」と集まった約千人の参加者に訴えた。改憲勢力のおおさか維新は2人の立候補を予定する。自民、公明もろとも当選阻止を、とアピールした。

 ママの会、宗教者、戦争法違憲訴訟の弁護士、シールズ関西の学生も「改憲阻止」「安倍政権打倒」を訴えた。

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