2016年07月01日発行 1434号

【関西の2争議が東京総行動に初登場 「入れ墨」処分撤回、セクハラ謝罪・賠償】

 6月17日、「働く権利」「働く者の権利」「人間としての権利」を掲げて東京総行動が闘われた。

 関西から、なかまユニオンの2つの争議が初エントリーした。橋下前大阪市長による「入れ墨調査」拒否者処分の撤回を求める最高裁闘争と、M社神戸本社セクハラ事件の謝罪・賠償要求の闘いだ。

 最高裁前で、被処分者の一人、森厚子さんがマイクをとる。「入れ墨調査も処分も何の問題もないとする大阪高裁不当判決を取り消せと上告した。最高裁は上告を受理し、憲法に基づいて労働者の訴えを聞いてほしい」。同じく最高裁を舞台に、スト権投票への管財人介入問題の行政訴訟を闘うJAL不当解雇撤回争議団から「企業に寄り添う判決が続いている。働く者の人権を大切にする判断が出されるよう、共に頑張ろう」と連帯表明があった。

 銀座にあるM社の親会社、N社前では、なかまユニオンの山本由子さんが「夢を持ち働きたいと願っていた若い女性の人生がむちゃくちゃにされた」。被害女性2人を含む要請団が社内に入ったが、会社は交渉を拒否。行動参加者は「私の未来みんなとともに/必ず拓くよ夜明けを」と歌い、「N社はセクハラを認め謝罪せよ」のチラシを配布した。

 また、新日鉄住金に対しては、三菱マテリアルが中国人労働者3765人を対象とする和解に合意した(6/1)事実をつきつけ、強制連行問題の解決を決断するよう迫った。

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