2016年07月15日発行 1436号

【参院選の闘いを2016ZENKOへ  田中拓真実行委員長に聞く 沖縄とともに国際連帯の力を】

 7月29〜31日の2016ZENKOin大阪まで3週間。改憲阻止の参院選を闘う中、全国から参加を呼びかける田中拓真実行委員長に聞いた。

-16ZENKOの意義は

 戦争・貧困・原発を進めるアベ政治を終わらせる集いとなることです。

 昨年、戦争法反対の市民の運動は大きく高揚しました。それが、戦争法廃止2000万人署名に発展し、市民の力が野党共闘を実現。参院選では32ある1人区すべてで野党統一候補を生み出しました。

 ZENKOは、支援する改憲反対候補を決めて闘いました。地域集会の開催、チラシの配布、街頭での宣伝行動、連日の電話かけなど、ともに立ち上がり活動する人が増えてきました。街頭で人びとと対話を重ねて安倍政権の争点隠しを暴き、改憲を阻止するための広範な運動をつくりだしてきたと思います。

 もう1つ、大きな特徴は沖縄との連帯を深めてきたことです。ZENKOは昨年の10月以降、毎月沖縄連帯ツアーに取り組んできました。10月ツアーの翌13日、翁長知事が辺野古埋め立て承認を取り消し。沖縄に雪が降った1月には希望のコンクリートブロックを積み上げ、6月には6万5千人が集った県民大会に連帯参加しました。限界を超えた沖縄の怒りは全基地撤去、海兵隊の撤退を求めています。

 沖縄の民意を無視して強権的に工事を進めようとする安倍政権に対し、明るくしたたかに闘う現地の人びとの姿に展望があります。今年は、新基地阻止の最前線で闘う上間芳子さん、北上田毅さんの2人をゲストに迎えます。

-国際ゲストの紹介を

 戦争、貧困、原発など様々な課題を国際連帯で闘っていくこともZENKOの大きな意義の一つです。

 今も米有志連合やイスラム主義者らの空爆・テロが続くイラクからサミール・アディルさん(イラク労働者共産党)、米国からは実際にイラクに派兵され帰還後反戦活動を行うクロード・コープランドさん(IVAW反戦イラク帰還兵の会)が来日。戦争の実態と戦争をなくしていく先進的な運動を共有します。

 貧困も大きな課題です。韓国の青年ユニオン(キム・ミンスさんが参加)とは日韓共同キャンペーンを行い、最低賃金1500円、給付制奨学金を訴えてきました。

 インドへの原発輸出が狙われる中、日印原子力協定の締結阻止へクマール・スンダラムさん(CNDP)が来日します。現地と日本の反原発運動を結び、原発のない世界実現へ論議を深めます。

 安倍政権の下で、憲法が壊され、1%の大企業・富裕層優遇で市民生活は悪化し、若者が戦地に送られようとしています。この政治を変えなければいけません。今、求められているのは私たち99%のための社会の実現です。16ZENKOに参加してともに社会を変えていきましょう。 
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