2016年07月22日発行 1437号
【福島で『ガマ人間あらわる』公演 8月14日/宣伝行動で街の声を聞く】
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8月14日福島市A・O・Z(アオウゼ)公演、10月8日福島市音楽堂公演に向け、巡回公演の宣伝がスタートした。
歌舞団は、『ガマ人間あらわる』で、言いたいことを言えないガマ世界≠ノ閉じ込められている今の世相を表現している。実際に福島で暮らしている人びとはどんな思いでいるのだろうか。直接聞き取る取り組みを開始した。
『ガマ人間―』の横断幕を広げ、チラシを配布。エイサー、ギター演奏と歌でミュージカルを宣伝しながら、放射能健診署名、健康アンケートを呼びかけ、会話の場を求めていった。当初、「よそ者が来て余計なことを言うんじゃない」と思われないだろうか、と不安もあった。が、5月22日、6月19日、7月2日と取り組みを重ねる中で、署名もしてくれ、健康アンケートにも答えがあり、いろいろな会話ができた。
高校生ぐらいの若者たちに「原発事故以降、具合が悪いとか、ないですか?」と聞くと、オウム返しに「大丈夫、元気もりもりですよ」。健康問題はこれ以上話さない、と感じ取れるような対応に、やはりどこかで気にしているのでは、と思った。
一方、「鼻血も出たんです。ときどき急に血圧が高くなるんです」と健康不安を語る人、「私たちは歳だからどうでもいいけど、孫がね」と気にされている方もいた。「国や県、どこに言っても、相手にしてもらえない」「同じ被害者なのに賠償金を貰っている人、貰えない人、扱いが差別され感情的な対立にもなっている」と県や国の対応に憤る声、「こんな愚痴みたいな話を聞いてくれてありがとう」と言って立ち去る方。
福島市在住の実行委員Oさんは、『ガマ人間あらわる』のDVDを見て、「みなさん、よくぞ言ってくれた、と拍手喝采になるでしょう」とミュージカルに期待をよせる。
これまで関西、関東の公演を見た避難者や福島県に知り合いのいる方から、「会津でもやってほしい」「いわきでできないか」「郡山でどうだろうか」―次々と福島県内での上演への期待が寄せられる。
今、福島での巡回公演を成功させるための賛同金を集めている。閉ざされたガマ世界≠一緒に打ち破るために歌舞団は奮闘します。ぜひ、ご協力、ご賛同ください。
(「月桃の花」歌舞団・長谷川清治)
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■福島公演賛同金 1口2千円 郵便振替 00980―4―168940 「月桃の花」歌舞団
■福島公演スタート企画
8月14日(日)14時開演
福島市A・O・Z(MAXふくしま4階)JR福島駅東口から徒歩10分 入場無料
■ミュージカル『ガマ人間あらわる』福島公演
10月8日(土)15時開演
福島市音楽堂 小ホール(福島市入江町1―1)
問い合わせは「月桃の花」歌舞団まで info@gkabudan.jp
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