2016年07月22日発行 1437号

【参院選 福島みずほさん当選 アベの天敵 再び国会に 改憲を止める大切な議席 地べた這う闘いでもぎ取る 市民とともに新たな社会運動へ】

 「憲法を生かすのか殺すのか」と問い、4度目の参院選を闘った福島みずほさん。見事、当選を果たした。

 東京・四谷の選挙事務所には、多くのボランティアスタッフ、支援者が詰めかけ、開票速報に見入った。午後8時5分、沖縄選挙区・イハ洋一候補の当確が報じられ、「やったぁ! 現職大臣を落とした!」と大きな拍手が。鹿児島県知事選で脱原発派の三反園(みたぞの)訓(さとし)さん当選確実のテロップに「川内原発止められるぞ」の声が飛ぶ。

 反面、「自公で改選過半数確実」「改憲勢力3分の2うかがう」の予想に「1議席でいいから届かないでくれ、お願いだ」「生きにくい世の中になる」とつぶやく人も。

 8時16分、テレビ朝日が「福島みずほ当確」と流した。歓声の一方、「NHKはまだ。喜ぶのは早い」と慎重な意見も出される。各地の一進一退の開票状況に「(新潟選挙区)森ゆうこさん、大丈夫かな」「(愛媛選挙区)永江さん、行けるかも」。福島みずほ事務所はさながら野党統一候補合同選対本部となった。

 8時45分、みずほさん本人が姿を見せ、笑顔で支援者と握手・ハグを交わす。

辺野古からも喜びの声

 みずほさんは語る。「ずんずん街宣≠ナ地べたを這いずり回るがむしゃらな選挙。『福島みずほ知ってる』と言う人も、投票用紙に書いてもらうには距離がある。たくさんの人とリアルみずほ≠ニして会う必要があった」「辺野古に電話したら、山城博治さんや島袋文子オバアがすごく喜んでくれた。憲法改悪を止める。約束したことはしっかり実現していく。全国ずんずん≠やりましょう。末永く一生の友達でいてください」。パートナーの海渡雄一弁護士も「安倍政権による改憲を止めるため、市民のみなさんに生かしてもらえる意味のある議席」とたたえた。

 野党候補の戦況を見ていた人から「福島で増子さんが勝った。かまくら時代よ、さようなら(相手は昨年の参院安保法特別委強行採決で人間かまくら≠フ一人)」。日付けが変わって11日0時9分、NHKが「福島みずほ当確」を打ち、続けて東京選挙区最後の1人に小川敏夫さんの当確を伝えると、ウォーという叫び声が鳴りわたり、飛び上がって喜びを爆発させた。



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