2016年09月02日発行 1442号

【8・12伊方原発再稼働反対現地行動 悔しさはあるが敗北感はない】

 8月12日午前8時、再稼働が強行される愛媛県伊方原発ゲート前には100名を超える仲間が集まり抗議の声を上げた。香川県高松市の四国電力本社前行動、東京の四電東京支店前や福島県郡山市での行動、そして全国の金曜日行動で、伊方を止める闘いがすぐさま始まった。

 その日の愛媛新聞は「町民55%が反対」「賛成の67%が不安」と町民の声を報じた。現地の原発さよなら四国ネットや伊方止める会が取り組んだ「熊本地震を踏まえた伊方原発の危険性を伝えるまんがパンフ」の3万戸配布、対話運動が住民の反対世論を強くしている。農家の「ミカンを守りたい」の発言には、生活に密着した気迫がこもる。

 「原発いらない福島の女たち」のメンバーは「20ミリシーベルトに帰還させ住宅支援も打ち切る国は責任を取らない」と原発事故の本質を告発。国会議員の福島みずほさん、菅直人さんがゲート前に駆けつけアピール。愛媛県下で運動を続けてきた活動家とともに肩を組んで力強くコールした。全国から活動家が駆けつけ、三反園訓(みたぞのさとし)新知事を誕生させた鹿児島の闘いの報告は、参加者に大きな勇気を与えた。

 全交関電前プロジェクトは8月22日伊方30キロ圏自治体要請行動に取り組むことをアピールした。

 ゲート前には、悔しさはあっても敗北感はない、伊方を止める新たな闘いに踏み出す決意がみなぎっている。全国の仲間と決意を共有できた行動になった。

(全交関電前プロジェクト・判田明夫)

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