2016年09月09日発行 1443号

【1443号 改憲阻止、沖縄連帯へ 社会の変革をMDSとともに】

安倍の暴政を止めよう

 安倍内閣の暴政が激しさを増している。

 この8月だけで、高江ヘリパッド建設工事強行と強権的弾圧、辺野古埋め立て承認取り消し違法確認訴訟、集団的自衛権行使を含む戦争法の全面的な戦闘訓練の開始、伊方原発を再稼動し経産省前テントの強制撤去―。さらに秋の臨時国会では、残業代ゼロ法案(労基法改悪)やTPP(環太平洋経済連携協定)の国会承認、そして、憲法審査会を始動し憲法改悪への道筋をつけようともくろむ。

 「99%」の市民・労働者の命と暮らしを破壊し、「1%」のグローバル資本に莫大な富をもたらす安倍の暴政を食い止めなければならない。

改憲阻止の展望

 求められるのは、改憲阻止、沖縄新基地阻止を軸とした安倍打倒運動の一層の強化だ。

 空前の規模となった戦争法反対闘争は、戦争法廃止2000万人署名を力に野党共闘を実現させ、参院選で成果を上げた。しかし、衆参両院で改憲勢力が3分の2を占めた今、改憲に執念を燃やす安倍の暴走を止めることが緊急の課題となっている。自民党改憲草案の危険性を暴き、市民の苦しみ、不満を改憲に誘導する「改革」デマを許すことなく、全分野で人権が侵害されている現状を変革して憲法を実現する必要性を訴えよう。

 鍵は、安倍内閣のアキレス腱であり、憲法無視の「戒厳令下」にある沖縄の新基地建設阻止闘争と結んで改憲阻止を闘うことだ。高江・辺野古現地に足を運び、全国で新基地阻止、改憲阻止・憲法実現の署名行動に取り組もう。

 野党共闘の先駆けとなったオール沖縄と連帯し、地域のすみずみにまで闘いを広げ変革していくことで、衆院選や地方選で勝利する展望が開かれる。権力と一体のメディアや連合による野党共闘破壊を許さず、野党と市民の共闘を一層強化し、安倍に選挙で勝つ闘いへと発展させよう。

民主主義貫く社会へ

 グローバル資本の意を受けた安倍との闘いは、世界中で社会の民主主義的・社会主義的変革を求める市民・労働者の闘いに連なる。グローバル資本が支配する社会で既存の政党によって推進されてきた新自由主義政策は、全世界で人びとの広範な拒否に直面している。その怒りを排外主義的な極右勢力への支持や「テロ」へとかすめとることを許さず、民主的変革への力に変えなければならない。

 ギリシャでは緊縮政策による危機の克服をめざす社会連帯経済の運動を背景に急進左翼連合が、スペインでは緊縮政策に抗議する15M(5月15日)運動からポデモスが躍進。アメリカでも「民主主義的社会主義者」を自認するサンダースが、オキュパイ運動以降の新自由主義批判運動が掲げたスローガンを訴え、大統領予備選で大健闘した。

 MDS(民主主義的社会主義運動)は、世界の市民・労働者と連帯し、グローバル資本主義社会の民主的変革のために全力で闘う。8月27〜28日第17回大会を開催し、「改憲阻止闘争を全力で闘い、衆院選への野党・市民共闘を地域からいっそう強化する」方針を決定した。安倍内閣を打倒し、平和と民主主義が貫かれる社会をつくるためにMDSに結集し、ともに変革の闘いを担おう。

 (8月28日)
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